菊川市、佐野ホールディングス、大和ハウス工業が連携協定を締結 - ZEB化推進でゼロカーボンシティ実現へ -
静岡県菊川市は、佐野ホールディングス株式会社と大和ハウス工業株式会社と、菊川市内における建築物のZEB化推進および木材利用促進に向けた連携協定を締結しました。この協定は、2024年6月28日に締結され、3者は「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて、さまざまな取り組みを進めていく予定です。
菊川市は、2023年2月に「ゼロカーボンシティ」を宣言し、2024年3月には「地球温暖化対策実行計画」を策定しました。この計画では、市域へのZEB化推進が掲げられており、今回の連携協定はその実現に向けた重要な一歩となります。
一方、佐野ホールディングス株式会社は、カーボンニュートラルへの取り組みの一環として、菊川市にある営業所の移転・新築を計画しています。この新事務所は、大和ハウス工業株式会社を施工者とし、全国でZEB建築物の普及を進める同社のノウハウを活かして建設される予定です。佐野ホールディングス株式会社は、この新事務所を「ZEBリーディング・オーナー」として登録する予定です。
今回の連携協定では、3者は以下の取り組みを推進していくことを合意しました。
1.
佐野ホールディングスのグループ会社の新事務所に静岡県産および菊川市産の木材を積極的に使用
2.
菊川市が開催する施設見学会にて佐野ホールディングスのグループ会社の事務所を活用
3.
菊川市が開催するZEBセミナーおよび勉強会にて大和ハウス工業が無償で講師を派遣
これらの取り組みを通して、菊川市はZEB建築物の普及を促進し、地域産木材の活用を拡大することで、環境負荷の低減と地域経済の活性化を目指しています。
ZEB化推進の背景と重要性
ZEBとは、建築物で消費する年間の一次エネルギーの消費量をゼロにすることを目指した建物のことです。近年、地球温暖化対策の重要性が高まる中、ZEBは建築物の省エネルギー化を推進する上で重要な役割を担っています。
菊川市は、環境問題への取り組みを積極的に推進しており、今回の連携協定は、その取り組みをさらに加速させるものと言えるでしょう。
3者の連携による今後の展望
3者は、それぞれの強みを活かし、連携することで、菊川市におけるZEB化推進をさらに加速させていく予定です。
佐野ホールディングス株式会社は、地域密着型の企業として、地域産木材の活用を積極的に推進し、地域経済の活性化にも貢献していきます。
大和ハウス工業株式会社は、ZEB建築物の設計・施工において豊富な実績を持つ企業として、技術指導や情報提供などを通じて、菊川市のZEB化推進を支援していきます。
菊川市は、行政機関として、ZEB化推進のための政策を策定し、環境問題への取り組みを牽引していきます。
3者の連携は、菊川市の持続可能な発展に大きく貢献すると期待されています。