株式会社ワールドとサハ・グループ、タイでの合弁会社設立を発表

株式会社ワールドとサハ・グループが合弁会社設立

日本の株式会社ワールドが、タイの大手企業サハ・グループと提携し、リユース事業「RAGTAG（ラグタグ）」の新たな合弁会社設立契約を結びました。この合弁の背景には、デザイナーズブランドの二次流通に対する高い需要と、現地市場の成長がありました。

合弁事業の概要

今回設立される合弁会社は、タイ国内における「ラグタグ」の運営を担い、カジュアルからハイエンドブランドまでを取り扱うセレクトショップとして展開されます。日本国内では既に多くの顧客に支持されており、SDGsの視点からも持続可能なファッションの提供が実現されています。特に、訪日外国人によるインバウンド需要も高まっており、タイでの導入によりさらなる成長が期待されています。

サハ・グループとの連携

サハ・グループは1942年に設立され、タイ国内最大級の消費財企業グループとして知られています。化粧品や衣料品、食品など幅広い商品を手掛ける企業で、国内外に300以上の関連会社を持つ強力な企業です。過去にも株式会社ワールドと共同で「タケオキクチ」というブランドの出店を行っており、実績を積んできました。両社の協力が今後の市場拡大にどう寄与するか、注目が集まります。

合弁会社の詳細

新設される合弁会社の名称は「WORLDSAHA（THAILAND）CO., LTD.」、タイ・バンコクに本社を置き、2024年12月に設立が予定されています。資本金は9,000万タイバーツで、株式会社ワールドの出資比率は49%となります。

事業展開の見通し

合弁会社は、設立されれば、連結子会社として運営され、その成果は中長期的に株式会社ワールドにとってもプラスになる見込みです。特に、成長が期待されるアセアン地域におけるファッション市場の中で、早期に基盤を確立し、多くの顧客ニーズに応えることが求められています。

ポップアップショールームの成功

今年3月にバンコク・セントラルワールドに設置されたポップアップストアでは、ラグタグの売れ筋商品や受け入れられている価格帯を確認することができました。この試みは、新商品を紹介するだけでなく、実際の顧客の反応を把握する貴重な機会となりました。特に、SNSでのリアクションが好調であることから、今後のオンライン強化にも期待が持たれています。