QRコードで観光情報を手軽に取得
訪日外国人観光客の増加に伴い、日本旅行の多様なニーズに応えるため、株式会社インバウンドホールディングスが新たなサービス「SPOT JAPAN」をリリースしました。このサービスは全国のホテルや民泊においてQRコードを活用し、簡単に多言語で観光情報にアクセスできる仕組みです。
「SPOT JAPAN」の概要
「SPOT JAPAN」は、宿泊者が客室に設置されたQRコードを読み込むことで、周辺のレストランや観光スポット、お土産店の情報を英語、中国語、韓国語で取得できるコンシェルジュサービスです。アプリのダウンロードやログインは不要で、手軽に利用できることが大きな特長です。観光客は地元の最新情報を素早く把握できるため、スムーズな旅行が可能になります。
どのように活用されるのか?
「SPOT JAPAN」は、特に以下のようなニーズに応えるために開発されました。
- - 訪日観光客は、日本独自の体験やグルメ情報を母国語で得られることを求めていますが、必ずしも観光ガイドに載っている情報が必要ではなく、リアルタイムの情報が求められています。
- - 飲食店や観光体験を提供する事業者は、SNSやWeb広告などの集客手段が限られており、効果的に訪日客を集める方法が課題となっていました。
- - 一方で、ホテル側は人手不足が続いており、適切な観光案内を提供できないという状況に直面しています。
これらの課題を解決するため、観光情報をQRコードを通じて提供する「SPOT JAPAN」は、各宿泊施設の負担を軽減することが期待されています。従来の観光案内ではフロントに問い合わせる必要があり、言語の障壁や情報のタイムラグが問題でしたが、「SPOT JAPAN」を利用することで、これらが大幅に改善されます。
開発の背景
株式会社インバウンドホールディングスの代表取締役、坂本正樹氏がこのサービスを開発することになったのは、海外旅行中に現地の良いお店を知る手段がなかったという個人的な体験に由来しています。日本においても訪日観光客が気軽に地域の魅力に触れられるように、そして情報発信が少ない店舗や地域に訪れる手助けをすることがこのサービスの目的です。
具体的な利便性
現在、全国約2600室のホテルおよび民泊に「SPOT JAPAN」が導入されています。観光客は、以下の簡単なステップでサービスを利用できます。
1. 宿泊客が部屋に設置されたQRコードを見つける
2. QRコードをスキャンする
3. 「SPOT JAPAN」に接続される
4. 周辺の飲食店や観光体験、お土産情報を閲覧する
5. 興味のあるスポットを選び予約する。
このように、迅速かつ簡単に情報を取得できるため、観光客はより効率的な旅行体験を楽しむことができます。
今後の展望
本サービスは2025年7月を目指してさらなる拡大が予定されており、最終的には全国約30000室への導入を目指しています。最初の導入は東京23区と大阪市内に限定されますが、今後の成長に大いに期待が寄せられています。
企業理念
株式会社インバウンドホールディングスは、「エンターテインメントの力で世界を優しくする」という理念のもと、訪日外国人向けに様々なサービスを展開しています。この取り組みを通じて、日本の魅力を世界に広め、旅行者に特別な体験を提供し続けていきます。