インテック、米国PROTO社のホログラフィック通信プラットフォームを導入
株式会社インテック(富山県富山市、社長:疋田秀三)は、米国カリフォルニアに本社を置くPROTO Inc.(CEO:トッド・ボウマン)と販売代理店契約を結び、2025年4月2日から同社のホログラフィック通信プラットフォームの商業販売を開始することを発表しました。この新技術は、インタラクティブなホログラムコンテンツを管理、配信、再生するためのエンドツーエンドシステムとして設計されています。
このホログラフィック通信プラットフォームは、金融機関や交通、ホテルなどで顧客とのインタラクションをより親しみやすくすることが期待されており、特にイベントや接客業務において新たな臨場感を提供します。インテックはこの技術を活用することで、顧客の体験を大きく向上させる次世代の遠隔コミュニケーションを実現します。
技術の背景と評価
インテックは、遠隔でも対面と同等以上の臨場感を実現する「スーパーリアリティ」の開発に力を注いでおり、2024年にはPROTO社からパートナー認定を受けました。これにより、ホログラフィック通信プラットフォームに対し、いくつかのアプリケーションを実装し、実際の接客業務での実証実験を進めてきました。特に山形銀行との共同でのフィールドテストでは、これらの技術の効果が実証され、今回の販売代理店契約につながりました。
プラットフォームの特徴
PROTO社のホログラフィック通信プラットフォームでは、さまざまな機能が搭載されています。高精細な映像を用いたホログラフィック投影、双方向コミュニケーション、同時多数視聴が可能であり、高精細な動画からAIアバターを生成する機能も備えています。これらの特長により、技術的なクオリティが高く、教育やイベント、顧客サービスの場面でも広く応用されることでしょう。
インテックの支援内容
インテックによる導入・活用支援の具体的な内容は以下の通りです:
1.
ホログラフィック通信プラットフォームの販売
インテックは、PROTO社の製品である等身大の「Luma」や卓上タイプの「M2」を用意し、顧客への販売とその設置を行います。
2.
AIアバターを用いたコンテンツ制作
マルチリンガル対応のAIアバターコンテンツを制作し、各業種における最適なコミュニケーション体験を提案します。
3.
総合的なシステムインテグレーション
機器の販売に加え、企業に応じたカスタマイズしたネットワークインフラやアプリケーションを一元的に提供できる能力を持っています。
将来的な展望
今後、インテックは生成したAIアバターによるマルチリンガル対応の自然言語コミュニケーションを進め、ホログラフィックコンテンツのさらなる高品質化に努めます。また、豊洲のデモ展示場「Prototyping & Innovation Lab」では、実機デモを通じて技術の可能性を発信していく予定です。
Prototyping & Innovation Lab
インテックによる実機デモは、実際のホログラフィック体験を顧客に直接見せる貴重な場となります。未来のコミュニケーション技術がどのように人々の求める体験を提供するか、その一端をぜひ体感してみてください。
まとめ
株式会社インテックは、革新的なホログラフィック通信プラットフォームを日本市場に導入することで、顧客体験の向上を狙います。将来的には、さらに多くのアプリケーションや技術の開発に取り組み、より広範な分野での利用が期待されています。技術の進展により、私たちの生活がどのように変わるのか、その動向を今後とも見守っていきたいと思います。