パイオリンクとSingleIDによるネットワークセキュリティ強化
韓国のネットワーク機器最大手である株式会社パイオリンクは、日本のベンチャー企業株式会社SingleIDとオリジナル機器製造(OEM)に関する戦略的パートナーシップを締結しました。この提携により、両社は新たに「PIO-ID」というブランド名でネットワークセキュリティを強化する製品を提供することを発表しました。販売開始は2024年10月16日を予定しています。
パートナーシップの意義
パイオリンクは、企業や公共機関向けに高品質なネットワーク機器を提供しており、アジア市場のトッププロバイダーとして知られています。今回の提携により、SingleIDのクラウド型Radius認証技術がパイオリンクの製品に統合されることで、より強固なセキュリティが実現します。特に中小企業がターゲットとされるサイバー攻撃に対抗するため、パートナーシップは重要な一歩となります。
「PIO-ID」とは?
「PIO-ID」はSingleIDの技術を基にしたクラウド型認証サービスであり、中小企業向けに簡単で強力な認証機能を提供します。これにより、ユーザーは複雑なパスワードを覚えることなく、Wi-Fiやリモートアクセス、さらにはMicrosoft 365などのアプリケーションへのアクセスを安全に管理できるようになります。
実機展示とイベント
新商品の展示は、2024年10月22日から25日までの間、東京で開催される『Security Days Fall 2024 TOKYO』のパイオリンクブースにて行われます。このイベントでは、パイオリンクのスタッフが製品「PIO-ID」を解説し、リアルタイムでデモンストレーションを行う予定です。
セキュリティ強化に向けた両社のコメント
パイオリンクの日本支社長である呉起源氏は、「SingleIDの技術を統合することで、ネットワークセキュリティの新たな基準を設けられると期待しています。顧客により高いセキュリティレベルと使いやすさを提供することが目指すところです。」と述べています。
一方、SingleIDの代表取締役CEO、石川貴章氏は、「このパートナーシップはSingleIDにとって大きな飛躍です。パイオリンクの強力なネットワークインフラと我々の高度な認証技術の組み合わせによって、企業や公共機関のセキュリティをさらに高めていけると確信しています。」とコメントしました。
今後の展望
この提携により、SingleIDの技術はパイオリンクの製品群に広がり、日本市場において展開される予定です。双方は新しいソリューションの開発に協力し続け、中小企業向け市場でのイノベーションを推進しながら、今後2年以内にアジア市場全体への進出を目指します。
まとめ
今回の提携は、サイバーセキュリティの重要性が増す中で、企業や公共機関にとって新たな選択肢を提供するものと期待されます。特に中小企業向けに特化したサービスの充実は、セキュリティ対策の向上に直結することでしょう。今後の展開に向け、両社の動向が注目されます。