物流革命の幕開け
2019-10-21 09:03:24

ライトハンド・ロボティクス、日本市場への進出と物流革命の幕開け

ライトハンド・ロボティクスが日本進出



2019年10月、米国ボストンに本社を置くライトハンド・ロボティクスが、日本法人「ライトハンド・ロボティクス合同会社」を設立した。この新たな法人は、日本及びアジア太平洋地域における急速な需要に応えることを目指している。

ライトハンド・ロボティクスは、ロボティック・ピースピッキングソリューションの分野で先導的な企業であり、その提供する技術は特に物流業界にインパクトをもたらしている。日本市場は、世界で2番目に大きな産業用ロボット市場であり、小売分野でも2位を誇っているため、サプライチェーンの自動化において大きな機会が広がっている。

PALTACとのパートナーシップ


日本での初の導入先は、消費財卸業界最大手の株式会社PALTACである。2019年10月10日、PALTACは埼玉県杉戸に新たに立ち上げた物流センター「RDC埼玉」において、ライトハンド社のピースピッキングソリューションを発表した。この物流センターでは、複数台のRightPickロボットが導入されており、年間2万SKU以上の製品を迅速かつ確実に処理できる仕組みが整備されている。

PALTACの研究開発本部長である三木田雅和氏は、「ロボットによるピースピッキングによって、より効率的なサプライチェーンが実現できると期待している」と語る。この技術は、日用品や化粧品、ヘルスケア、医薬品などの配送において、顧客満足度を向上させる可能性を秘めている。

新たな日本法人の代表


ライトハンド・ロボティクス合同会社は田村研三郎氏が代表を務める。田村氏は20年以上にわたり、米国の先進的なテクノロジーを日本市場に導入してきた実績があり、アジア太平洋地域におけるサービスの提供をリードしていく。以前はClouderaのカントリーマネージャーとしてビッグデータやAI、機械学習のプラットフォームを担当していた経験も持つ。

ライトハンド・ロボティクスの共同創立者Leif Jentoft氏は、「日本市場へ進出することは、私たちのチームにとって大きな成果である」と述べており、田村氏のリーダーシップの下で、アジア太平洋地域におけるビジネス機会を拡大することを期待している。

今後の展望


ライトハンド・ロボティクスは、eコマースの注文処理や倉庫内ロジスティクスに特化したピースピッキングソリューションを提供する企業であり、効率性を向上させるための統合プラットフォームを持っている。この技術は、さまざまな産業の注文処理コストの削減に寄与することができ、特に電化製品やアパレル、食品など多岐にわたる分野での応用が見込まれている。

同社は、コンピュータ・ビジョンや機械学習技術を駆使して、リアルな世界の課題を解決する能力を持つロボットを開発しており、ハーバードやMITといった名門大学の研究者が関与している。今後の展開に期待が寄せられる中、物流業界における自動化が進み、効率の改善が実現されることが期待される。

PALTACの役割


また、株式会社PALTACも重要な役割を果たしており、1898年に設立されて以来、化粧品や一般用医薬品の卸売業で広範なサービスを展開している。近年は物流業務の自動化を積極的に進めており、ライトハンド・ロボティクスとの連携により、さらなる効率化と顧客満足の向上を狙っている。

今後、日本におけるロボティクスの普及がますます期待され、企業間のコラボレーションによって、新たな物流の時代が幕を開けることが予想される。

会社情報

会社名
ライトハンド・ロボティクス合同会社
住所
237 Washington StSomerville, MA 02143
電話番号

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