2024年ランナー世論調査、トレンドを探る
株式会社アールビーズが実施した「ランナー世論調査2024」は、全国の市民ランナーを対象にした大規模な調査で、1万6,000人以上の回答が寄せられました。本調査は、ランナーのトレーニングの実態や消費行動、イベント参加状況などを明らかにすることで、今後のランニング市場や文化の変化を理解するための重要なデータを提供しています。
大会への参加状況
調査結果によると、回答者の92%以上が2024年に何らかの大会に参加した経験があることが分かりました。前年は39%の人が「大会に参加しない」と回答していましたが、その割合はわずか7%まで減少。特に、2~3回以上大会に参加したランナーの数は前年の倍近くに達し、まさに大会への回帰が顕著だと言えます。コロナ禍で一度は大会離れが進んだものの、2024年には多くのランナーが再び大会を楽しむ姿が見られます。
モチベーションの変化
その背後には、ランニングを続けるモチベーションの変化があります。今回の調査で「大会出場のため」と回答したランナーは全体の68%を占めました。これに対し、健康維持やストレス解消といった理由が減少傾向にある中で、「記録を更新したいため」の意見は前年よりも上昇し、全体の中で3番目のモチベーションとして浮上しました。これは、より多くのランナーが大会を意識し、自己の記録更新や目標達成を目指していることを示しています。
SDGsの意識向上
また、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みも目立っています。「マラソン大会はSDGsに取り組んでいますか?」という問いに対して、87%の回答者が「取り組みがなされている」と回答しました。具体的には、マイコップ制度やプロギング、不要なランニングウェアの回収などを行う大会が増加しており、これらの活動がランナーの意識にも浸透しています。
このように、2024年のランナー世論調査はコロナ禍からの回復を強く示唆しており、今後ランニング文化の進化に寄与する重要なデータとなるでしょう。
調査概要
- - 調査対象:全国のランニング実践者(主にRUNNETユーザー)
- - 調査期間:2024年10月14日~11月7日
- - 回収結果:16,125人(男性12,866人/女性3,194人/その他65人)
詳細な調査結果は、
RUNNETのウェブサイトをご確認ください。
会社情報
株式会社アールビーズは、1975年に設立され、国内初の市民ランニング雑誌『月刊ランナーズ』を発行しました。また、1997年にはランニング情報ポータルサイト「RUNNET」を開設し、現在では約440万人の登録会員を抱え、年間約1,600大会のエントリーをサポートしています。社是は「スポーツの実践を通じて、心豊かな人生を送る人々を応援する」であり、様々なスポーツイベントの運営に積極的に関わっています。