エクアドルの先住民を支えるママノチョコレートのチャクラ認証取得の意義

ママノチョコレートの新たな一歩

2023年7月14日、株式会社コータローが運営するママノチョコレートが、エクアドルの先住民族による持続可能な農業システムを認める「チャクラ認証」を世界で初めて取得しました。この認証は、先住民の生活向上と地球環境の保全を目的としており、多くの支援団体とともに進められてきたプロジェクトによって実現したものです。認証の発表は8月15日に行われます。

チャクラシステムの背景

エクアドルアマゾンに住むキチュア族は、伝統的な農業と生態系保全を融合させた独自の農業モデルを形成しており、それが「チャクラ」と呼ばれています。このシステムは、森林、耕作地、生活空間を効果的に組み合わせることで、人間と自然が共生する空間を作り出します。

特にこの農業モデルは、動植物の生態系を保全するだけでなく、気候変動への適応や緩和にも寄与していることが近年の研究で明らかになりました。2023年2月には、このシステムがFAOからエクアドル初の世界農業遺産に認定され、国際的な評価を得ることとなります。

認証取得までの経緯

ママノチョコレート社は、2017年からドイツ国際協力機構（GIZ）や国際連合食糧農業機関（FAO）などと協力しながら、先住民の主権確保や食の安全保障を目的としたプロジェクトに関与。2022年12月からは、チャクラコーポレーションの倫理委員会のメンバーとしても活動を行っており、認証制度の設計と取得に取り組んできました。

チャクラ認証商品

現在、ママノチョコレートの店舗で販売されているほぼ全ての商品にはチャクラ認証が付与されており、品目としてはアリバカカオ豆やアマゾンバニラ、グアユサ茶、チョコレートなどが含まれます。これらの製品を通じて、消費者はエクアドルの先住民農家の生活向上や熱帯雨林の保全、気候変動の緩和に寄与することができます。

未来への展望

今後、ママノチョコレートは、供給する原材料を用いた商品を開発する企業へのチャクラ認証取得のサポートも行う予定です。このように、企業と消費者が協力し、持続可能な未来を目指す取り組みが進められています。

ママノチョコレートは、エクアドルの自然と文化の保護に寄与する一方で、消費者が積極的に参加できる買い物の選択肢を提供しています。持続可能な社会を築くために、さらなる活動が期待されます。

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