TTデータ経営研究所が東京都と連携
株式会社NTTデータ経営研究所(東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹)は、東京都と共同で空港臨海部における水素の利活用実現に向けた調査に着手するため、協定を締結しました。この取り組みは、水素社会を推進するための重要な第一歩となるでしょう。
水素利用の重要性
日本では2050年を目標にカーボンニュートラルの実現が掲げられています。その一助として、水素の利用が不可欠です。政府や中央省庁は水素社会推進法に basé た支援を強化し、東京都も2050年までのカーボンニュートラルや2030年カーボンハーフの達成に向け、水素を重要政策と位置付けています。水素の需要は、熱電併給、モビリティ、工業用熱源、化学原料など多岐にわたります。
先行する取り組み
東京都の空港臨海部は、水素供給の拠点である川崎市に近接しており、都内における水素利用の出発点となる可能性があります。これまでにも水素利用のためのフィージビリティスタディが行われており、今後も需給バランスの調整とともに水素の供給量確保が求められています。
目的と方針
本協定の目的は、空港臨海部におけるパイプライン輸送を通じた大規模な水素供給体制の構築に関する検討を進めることです。そのために、次の4つのニーズに応えた具体的な調査が行われます。
1.
水素製造に関する調査・試算
2.
需要調査
3.
水素利用設備の技術開発動向の調査
4.
CO2削減量の試算
5.
パイプラインの敷設・運用コストの調査
6.
NTT通信ビルを含むとう道・管路の調査
7.
事業性シミュレーション、およびロードマップの作成
これらの調査を基に、東京都空港臨海部での水素利用モデルを具体化し、実現可能な事業化へと繋げていきます。
今後の展望
NTTグループは、これまでの経験を活かし、コストの最小化を図った水素利活用の実現に向けた研究を進めています。東京都との協定に基づく取り組みにより、水素社会の実現に向けた重要な道筋が示され、その実行が期待されます。具体的な調査結果や進捗に基づき、持続可能な社会の実現に向けた道が一層開かれることでしょう。
このように、株式会社NTTデータ経営研究所と東京都の協力のもとで行われる水素利活用の実現可能性調査は、社会的な関心が高まる中、未来のエネルギー社会への第一歩となることが期待されています。