環境教育カードゲーム『マイアース琵琶湖パッケージ』の誕生
最近、近畿大学、DNP(大日本印刷)、SoELaが協力し、琵琶湖の環境課題をテーマにしたカードゲーム『マイアース琵琶湖パッケージ』を制作しました。このプロジェクトは「循環型社会へのアプローチ」に基づいており、特に近畿大学の学生たちが琵琶湖の生態系やそれに関連する環境問題について調査を行い、その成果を基にカード内容を考案しました。
どんなゲームなのか?
『マイアース琵琶湖パッケージ』は、生態系と環境破壊に分かれて対戦するロールプレイング型のカードゲームです。プレイヤーは、生態系に関する生物や環境問題をテーマとしたカードを使い、琵琶湖特有の絶滅危惧種や自然現象に関するカードが登場。これにより、琵琶湖の生態系について学びながら楽しむことができます。特に、全層循環の停止などの環境破壊のカードは、地域の環境問題を意識させる大きな役割を果たします。
ゲームの目的は、遊びながら環境教育を提供し、参加者が琵琶湖に関心を持つきっかけを作ることです。2025年の大阪・関西万博における「爆やお博」では、カード制作に携わった学生が参加者に対してゲームのルールやカード内容について説明しつつ、実際に体験できるワークショップを実施します。
プロジェクトの背景と狙い
近畿大学では、アカデミックシアターとして学生が主導して教職員や地域住民、企業と協力し新たな社会価値を生み出すことを目指した取り組みが続けられています。この取り組みの一環として、DNPおよびSoELaと連携し、環境教育に特化した『マイアース』の制作を進めています。
このプロジェクトでは、関西地域の自然環境の保全意識を高めるために琵琶湖を舞台にし、地域の生態系に関する理解を深めることを目的としています。学生たちは現地での調査を通じて、環境問題を考察し、その成果をもとにカードを制作しています。
各者の役割
プロジェクトにはそれぞれ異なる役割があり、DNPがプロジェクトの全体設計やカード製造、ワークショップの運営支援を担当。SoELaが企画制作やデザイン、『マイアース』のゲーム監修を行い、近畿大学は琵琶湖の生態調査やカード内容の企画・監修を行っています。これらの協力作業により、地域に根差した環境教育の取り組みが実現しています。
「爆やお博」開催概要
『マイアース』の体験ブースは、2024年11月30日(土)と12月1日(日)に大阪府八尾市の久宝寺緑地で実施。初日の30日には、学生が直接参加者に対してゲームについての説明を行い、誰でも参加できる形式となっています。事前申し込みも必要ないため、多くの人々に環境問題を楽しく学びながら理解する機会を提供します。
未来の環境を担う子どもたちに、こうした体験を通じて環境保全の大切さや琵琶湖の生態系についての理解を深めてほしいと思います。ぜひ、このカードゲームを通じて、地域の自然環境に対する関心を高めていただければと思います。