広島県のリサイクル企業が厚労省の「くるみん」認定を取得！子育て支援に注力

広島県のリサイクル企業が「くるみん」認定を取得！

広島県呉市に本社を置く株式会社こっこーが、厚生労働省の「くるみん」認定を取得しました。この認定は、次世代育成支援対策推進法に基づいており、特に子育て支援に力を入れている企業に与えられたものです。リサイクル業界での取得は県内初の試みとなります。

企業の背景と取り組み

株式会社こっこーは、総合リサイクルや建材加工販売を行う企業であり、社員が仕事と子育てを両立できる環境を整えることが重要な課題とされています。特に、時間外労働の削減を最優先に掲げ、柔軟な働き方を推進しています。

具体的には、ノー残業デーを設定し、年2回の定時退社週間を実施、そして完全週休2日制を導入しています。この取り組みの結果、労働時間を前年比で3.7%削減することに成功しています。

育児休業の取得率向上

また、男性の育児休業取得促進にも力を入れており、2017年度から2021年度までのデータによると、育児休業取得率は78.5%に達しました。2024年度には初めての100%を目指すとのことです。これは、子育て中の社員の働きやすさを重視している証です。

幅広い勤務制度の導入

こっこーは、在宅勤務や時差出勤といった柔軟な働き方を取り入れています。社員の中には、短時間勤務制度を利用している方もおり、この制度は育児に伴う短時間勤務を小学3年修了まで可能であるため、影響を受けることなくキャリアを築ける環境が整っています。

実際、女性社員が育児休業後に退職する割合が業界平均の30.5%に対し、こっこーでは過去10年間で12%に留まっています。

今後の展望

代表取締役の槙岡達也氏は、「当社に関わる全ての人を幸せにする」というビジョンのもと、今後も社員一人ひとりが安心して活躍できる職場づくりとワークライフバランスの実現に向けて、さらなる努力を重ねていく考えです。

このような取り組みは、リサイクル業界における新たなスタンダードを築くこととなり、他の企業にも影響を及ぼすことが期待されます。今後の動向にも注目です。