南大阪地域の子育て支援ハブ形成プロジェクト、5団体が新たな挑戦を開始
公益財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団は、南大阪地域における子育て支援の拠点を強化するための「南大阪地域子育て支援ハブ形成プロジェクト」を発表しました。このプロジェクトは、2025年10月から2028年2月までの約2年5ヶ月間にわたって展開されます。
プロジェクトの背景と目的
南大阪は、子どもや若者を取り巻く環境が依然として厳しい状況にあります。子どもたちが安心して過ごせる居場所が不足しており、地域単位での支援が求められています。これに応じてこのプロジェクトでは、ノウハウを持った5つの団体が採択され、実行団体として自ら居場所を運営し、地域のニーズに応えることを目指しています。
5つの採択団体とその事業内容
1. 東深井つどいば食堂ふらっと
この団体は、学びと交流を促進する居場所を提供することを目指しています。不登校児童を支援し、学習意欲を高めるための活動を強化。そのために運営回数を増やし、地域の安全な相談窓口としても機能することを計画しています。
2. あたごプラザ協議会
あたごプラザでは、地域住民のための生涯学習や地域福祉を増進する場を提供します。特に子どもやその親が集まることのできる居場所を増やし、地域活動への参加を促進することを目指しています。これによって、地域の活性化を図ります。
3. 青少年自立支援施設淡路プラッツ
ひきこもり状態にある若者やその家族への支援を行うこの団体は、地域の社会資源と連携し、孤立を防ぎ、若者たちの社会参加を促進するための活動を展開します。
4. NPO法人モモの木
ひとり親家庭やヤングケアラー家庭への支援を重視し、専門スタッフを配置して生活課題の解決を図ります。地域の拠点としての信頼を築き、持続可能な運営基盤を整えます。
5. 一般社団法人カンデ
地域の空きテナントを活用し、誰もが立ち寄れる居場所をつくるためのプロジェクトです。収益を基盤にし、地域課題を解決する事業を展開し、地域のつながりを深めることを目指します。
プロジェクトの展望
このプロジェクトを通じて、泉北ニュータウンでの過去の取り組みの成果を基に、南大阪地域において『自走型自治モデル』の構築を進めることが期待されています。これにより、地域の社会的孤立を解消し、安心して過ごせる環境を整備することができます。
公益財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団について
この財団は、泉北地域の社会的孤立を解決するために、多岐にわたる施策に取り組んできました。今後は南大阪の地域課題にも取り組み、その成果を広げていく予定です。
このプロジェクトによって、地域のつながりが深まり、より多くの人々が安心して暮らせる基盤が整うことを期待しています。