運転挙動データを活用した予防型安全管理の実証実験
リアライズ・イノベーションズ株式会社がセイノーラストワンマイルグループと共同で進めてきた運転挙動データを活用した予防型安全管理の実証実験(PoC)が完了しました。このプロジェクトでは、事故削減を目的として、軽貨物業界における運転特性を分析し、個人に合わせた安全運転支援の仕組みが有効であるかを検証しました。
背景
物流業界では近年、人手不足や長時間運転といった深刻な問題が表面化しています。ついては、交通事故防止やドライバーの安全管理強化が重要課題となっています。従來の多くの企業は、事故後の指導や教育を中心に行ってきましたが、運転行動の継続的なモニタリングと運転特性の把握は不十分でした。そこで、リアライズ・イノベーションズとセイノーグループは、日常の運転データを活用して、事故を未然に防ぐ「予防型安全管理」の可能性を検討しました。
検証の概要
PoCでは以下の二つの主要な検証を行いました。
1.
運転挙動データを活用した安全運転傾向分析
スマートフォンアプリを通じて収集された運転挙動データを基に、それぞれのドライバーの安全運転傾向や留意点を分析しました。
2.
交通安全教育と運転挙動データの相互作用
運転挙動データと交通安全教育コンテンツの受講履歴を組み合わせ、教育が運転行動に与える影響を評価しました。
主な結果
検証の結果、運転挙動の継続的な分析が、ドライバーごとの特性や安全運転上の要因を把握する上で効果的であることが確認されました。特に、安全運転の改善が期待される対象群が明確になり、速度管理や急加速、連続運転時間に関する課題が見えてきました。
交通安全教育についても、受講者の64.7%に運転スコアの改善が見られ、非受講者の39.1%と比較して高い改善率を示しました。特に、速度管理や急加速の傾向において、受講者が改善を実感しているケースが多く報告されました。
未来への展望
今後、リアライズ・イノベーションズおよびセイノーラストワンマイルグループは、今回の実証実験から得た知見をもとに、安全運転支援の分析精度向上やフィードバックの運用体系を整備していく計画です。また、運転データに健康データや睡眠データを統合し、より深化した分析を進めることも視野に入れています。これにより、個人特性に応じた運転支援を推進し、物流業界全体の安全性向上に寄与することを目指しています。
お問い合わせ先
詳細については、リアライズ・イノベーションズ株式会社までご連絡ください。担当は佐藤です。
E-mail:
[email protected]
企業情報
- - リアライズ・イノベーションズ株式会社: テクノロジーを駆使して、新規事業開発を支援する企業。
- - セイノーラストワンマイル株式会社: ラストワンマイル物流を専門とし、持続可能な配送体制の構築を目指す。
- - 株式会社地区宅便: 地域密着型の物流サービスを展開。
- - 日祐株式会社: ダイレクトメールを基盤としたワンストップ製作・配送サービスを提供。