しげる工業がゼロトラストセキュリティを構築
群馬県太田市に本社を置くしげる工業株式会社は、自動車部品製造の分野で新たなセキュリティ基盤を整備しました。ITサービス業の株式会社JBCCが提供する「マネージドサービスfor SASE Plus」と「マネージドサービスfor EDR Plus」を導入し、ゼロトラストセキュリティ環境を約3カ月という短期間で整備。これにより、しげる工業グループ全体のセキュリティレベルを統一し、安全で快適なテレワーク環境を構築しました。結果として、マルウェア感染の被害は過去3年間ゼロを記録しています。
ゼロトラストセキュリティとは?
ゼロトラストセキュリティは、あらゆるユーザー、デバイスを信頼しないという前提で構築されるセキュリティモデルです。セキュリティ対策の根本から見直し、特に利便性と安全性の両立を図っています。これにより、従業員は場所を問わず安全に業務を行える環境が提供されます。しげる工業はこの考え方を採用することで、テレワークが急速に進展する現代において、業務の効率性を確保しながらセキュリティ対策を強化しました。
どのように導入されたか?
導入プロセスにおいては、まず、現行のITインフラの全体像を把握するため、JBCCの「見える化サービス」を利用しました。このサービスにより、これまでブラックボックス化していたシステムの状況を可視化し、必要なセキュリティ対策を明示化。次に、SASEとEDRの組み合わせによって、ネットワークとセキュリティを統合管理し、部門ごとの属人化を解消しました。これにより、各部署のセキュリティ基準を統一し、全社的なセキュリティレベルの維持を実現しています。
24時間365日の運用体制
また、しげる工業では、セキュリティの運用を24時間365日体制で行っており、SOC(セキュリティ監視センター)が常に監視を行っています。ここでは、セキュリティエンジニアがしげる工業の環境を深く理解し、万が一のサイバー攻撃の際にも迅速に対応できる体制を整えています。特に、ランサムウェアに対応するための隔離・解析システムが構築されており、迅速な異常対応が可能となっています。
クラウド・AI時代に向けた取り組み
クラウドやAI技術を活用したセキュリティの強化が求められる今、しげる工業は年2回の報告会を通じて、最新のセキュリティ動向に基づいた改善案を提言しています。また、社員向けにMicrosoft 365 Copilotの利活用ワークショップも共同で実施し、生成AIを用いたセキュリティの利活用に向けた取り組みも進めています。これらの活動によって、ますます高度化するサイバー攻撃への備えを強化し、セキュリティ意識の向上を図っています。
まとめ
しげる工業は、自動車部品製造の分野において、セキュリティの強化を図りながらDXを推進しています。業界基準に則った強固なセキュリティ体制を構築し、将来に向けた安心・安全な環境を提供することで、さらなる事業の多角化を目指しています。今後も、しげる工業がどのように新たなセキュリティソリューションを導入し、成長していくのかに注目が集まります。