障がい者支援と日本茶
2024-09-02 15:47:17

障がい者支援と老舗日本茶店のコラボレーションが新たな風を起こす

障がい者支援と老舗日本茶専門店の新たな挑戦



名古屋市にある特定非営利活動法人障がい者みらい創造センターが、大正5年から続く老舗日本茶専門店の妙香園とタッグを組み、新たに「3MろW(ミムロウ)×妙香園」の日本茶商品の販売を始めました。この取り組みは、障がい者の雇用促進と社会参加の向上を目指すもので、多くの人々から注目を集めています。

取り組みの背景


近年では、企業の社会的責任やダイバーシティの重要性が高まっており、障がい者の労働環境の改善も急務となっています。しかし、それに対する実態は依然として厳しく、特に中・重度の障がい者の雇用機会は不足しています。福祉事業所での平均工賃はわずか16,507円であり、この状況を打開するために、新たな支援の形が必要です。

この背景の中で、障がい者みらい創造センターは利用者がパッケージデザインや茶葉の梱包、発送業務などを担うことにより、適正な報酬を得られる機会を創出します。目指すは全国の平均工賃の200%を達成することです。

日本茶の魅力とコラボレーション


販売される日本茶は、厳選された煎茶・ほうじ茶・玄米茶のティーバッグで、これらは全て妙香園の高品質の茶葉を使用しています。伝統的な美味しさを保ちつつ、毎日の生活に気軽に取り入れられる商品です。また、贈り物にも適したパッケージデザインは、障がい者の方々の手により作成され、デザイン事務所がプロデュースしています。

販売開始と商品の特徴


この商品は2023年9月1日から妙香園の全店舗で販売が開始され、また障がい者みらい創造センターのカフェやECサイト「みらせんマルシェ」でも手に入れることができます。価格は650円(税別)で、手軽に買うことができるのも魅力の一つです。

製造過程と働く人々の想い


商品は障がい者みらい創造センターの運営する就労継続支援B型事業所で製造されています。ここで働く多くの若者たちは、重度・中度の知的障がいを持ちながらも、自分たちのペースで丁寧に作業を行っています。この取り組みが彼らにとっての仕事の機会となり、励みとなっています。

理事長の思いと未来への希望


理事長の竹内亜沙美氏は、名古屋市の特別支援学校で教員をしていた際に、自身が難病を抱えるという経験をし、その後に障がい者支援の道を選びました。彼女の強い思いが、この新たな取り組みを生み出しました。「ただ仕事をしてもらうのではなく、自分たちの能力を発揮できる環境を整えていきたい」と語る竹内氏。

結論


「3MろW(ミムロウ)×妙香園」の日本茶は、美味しさだけでなく、障がい者の方々が自立した生活を送るための大切な一歩でもあります。社会的責任を意識した対応が求められる今、この商品に触れることで、少しでも多くの人が障がい者支援に関心を持ってくれることを願います。ぜひこの機会に、日本茶の味わいを楽しみながら、支援の輪を広げていきましょう。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人障がい者みらい創造センター
住所
愛知県名古屋市南区松池町1丁目19番地
電話番号
052-602-7855

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