中堅プロセス製造業向けSCMソリューション「mcframe」の導入開始
株式会社システムインテグレータは、今月から中堅プロセス製造業向けにSCMパッケージ「mcframe」の提供を始めたことを発表しました。これは、ビジネスエンジニアリング株式会社とのパートナーシップに基づいており、来年2025年1月14日から正式にサービスを展開する予定です。
mcframeとは?
「mcframe」は、日本国内での強い実績を持つ生産・販売・原価管理システムです。導入企業は大手から中小企業まで多岐にわたり、日本を含む世界17か国で1,500を超える企業に導入されています。特に、中堅プロセス製造業におけるニーズに応えるため、既存のレガシーシステムやERPの導入効果が低い企業をターゲットにして、新たなビジネスを展開することを目的としています。
中堅プロセス製造業のニーズ
最近、業界内には依然として古いシステムに依存している企業や、ERPを導入しているもののその機能を十分に活かしきれていない企業が見受けられます。また、コストの負担が大きく、費用対効果を感じられない企業も少なくありません。これらの企業に対し、mcframeを通じた新たなソリューション提供を目指します。
会社の強み
株式会社システムインテグレータは、20年以上にわたってWeb-ERPソリューション「GRANDIT」を提供してきた実績があります。特に製造業向けの個別受注生産モジュールや、繰り返し生産モジュールは、自社開発で提供しており、多様な業種のニーズに応じて対応しています。また、生産スケジューラ「Asprova」においても、導入実績は20社以上で、最近では医薬品製造業にも急速に導入が進んでいます。
スマート製造ソリューション部の新設
昨年9月には、新たに「スマート製造ソリューション部」を設立し、ITを活用して製造業の国際競争力向上に寄与することを目的としています。この部門は多様なソリューションを駆使し、製造業の顧客課題を的確に解決する体制を整えています。
今後の展開
「mcframe」導入を通じて、主力製品「GRANDIT」との棲み分けを行い、ユーザーのニーズに応じた統合的な業務システムの提供を目指します。具体的には、組立加工系の製品を受注生産方式で製造している企業に対しては「GRANDIT」を、プロセス系の製品や見込生産方式を採用している企業には「mcframe」を提案していく方針です。また、mcframeを中心に、製造実行システム(MES)やS&OPシステムなど、幅広いソリューションを一貫して提供していくことで、サプライチェーンマネジメントの全体をカバーします。
mcframeのメリット
mcframeは、日本の製造業がデジタル化を進め、その競争力を高めるためのプラットフォームであり、幅広い業種に対応しています。業務管理だけでなく、現場のOT情報とIT情報の統合を実現することで、より効果的な生産体制を築くことが可能です。また、国際展開を支援するための多言語・多通貨対応も整えており、世界中で利用されています。
メンバーからのメッセージ
ビジネスエンジニアリング株式会社の社長、羽田雅一氏は「システムインテグレータ様がmcframeを支援することによって、お客様のデジタル化やビジネスモデル変革が進むことを期待しています」とコメントしています。
会社情報
株式会社システムインテグレータは、埼玉県さいたま市中央区に本社を置く企業で、1995年に設立されました。証券コードは3826で、主にERP関連のソリューションを提供しています。企業のデジタル化に向けたさまざまなサービスを展開しており、これからも製造業の競争力向上に貢献していきます。