青森のりんご生産を応援する新たな取り組み
青森県弘前市の「JAつがる弘前」とコープデリ生活協同組合連合会がタッグを組み、持続可能なりんごの生産を目指す「りんご生産者サポート」を始めました。このプログラムでは、300名のサポーターを募り、特典として産地直送の旬のりんごが宅配されるというものです。
取り組みの背景と目的
近年、りんご生産者は様々な課題に直面しています。気候変動による影響、農業従事者の高齢化や後継者不足により、生産の安定が脅かされています。そこで、JAつがる弘前と協力して、地域産業の活性化を図ろうという狙いがあります。このプログラムを通じて、コープデリの組合員が生産者と新たに結びつくことで、両者の関係性を強化し、安心して後継者を育てられる環境を整えることを目指しています。
サポーター募集の詳細
「りんご生産者サポート」の募集は、8月18日から9月14日まで行われます。対象はコープデリ連合会に所属する6つの生協の組合員です(コープみらい、いばらきコープ、とちぎコープ、コープぐんま、コープながの、コープデリにいがた)。サポーターになることで、1年間に3種類のりんご(各3kg箱)を時期に合わせてお届けします。
- - 葉とらずつがる:9月下旬~10月上旬頃
- - トキ:10月下旬頃
- - 葉とらずふじ:11月下旬~12月上旬頃
サポート期間は2026年8月末までで、参加費用は16,200円(税込)です。この費用は、りんごの苗木の植樹や管理に使用されるため、単なる購入以上の貢献になることでしょう。
生産者とのつながりを築く
サポーターは、ただりんごを受け取るだけでなく、生産者との交流を深める機会も得られます。りんごの生育状況など、産地からの情報も随時発信される予定です。これにより、参加者は生産過程を学び、地域の農業に対する理解を深めることができるでしょう。
活動の始まり
この取り組みの一環として、2025年5月にはJAつがる弘前でりんごの苗木の植樹が行われました。JAつがる弘前の天内正博代表理事は、「りんごの良さや産地のことをより知ってもらおうという共通の目的でこのプロジェクトが誕生しました。多くの人に支えられ、この活動が発展することを期待しています」と語りました。
最後に
「りんご生産者サポート」は、単なる消費者と生産者の関係を超え、共に成長し、持続可能な農業を支えるネットワークを築くものです。青森県の新鮮なりんごを楽しみながら、地域の農業を応援するこの機会を、多くの人々に利用していただきたいと思います。