認知症を「人生最大の成長ステージ」と捉えた取り組み
はじめに
2025年の大阪・関西万博に向けて展開される「いのち宣言」。その中に包含される「103のアクション」の一環として、特に注目されるのが認知症との共生促進活動です。一般社団法人「認知症予防活動コンソーシアム(通称:ニヨ活)」の目指す理念は「認知症で人生をあきらめる人をゼロに」というもので、認知症を単なる老いとして捉えるのではなく、その背景にある成長の可能性に目を向けています。これにより、誰もが安心して過ごせる地域共生社会の形成を目指しています。
認知症に対する新しい視点
日本の少子高齢化は急速に進行しており、その中で医療費や介護費の負担が増大しています。認知症は老化の一部として捉えられがちですが、実際には前段階を伴う疾病であり、そのリスク回避に向けた取り組みが求められています。ニヨ活は、肉体的な健康維持のみならず、高齢者が生きがいを持てる社会の必要性を主張しています。地域での人との繋がりを大切にすることこそが、本当の意味での予防につながるというメッセージが、すべての活動の根底にあります。
スポーツを通じた地域のつながり
「オレンジリンピック」は、ニヨ活が主催するユニバーサルスポーツ大会の一つで、幅広い年齢層の参加を受け入れています。性別や能力にかかわらず参加できるこの大会では、家庭や介護が必要な方、認知症を抱える方々も含めた自然な交流が生まれます。このような交流を通じて、多世代が共に楽しめる機会を提供することをニヨ活は大切にしています。さらに、「モルパ」(モルックパーティー)という地域活動も展開しています。これはミニらいとモルックの指導に加え、認知症の方への配慮に関する教育も含まれており、地域の中での人材育成を行うことにもつながっています。
認知症予防に向けた包括的なアプローチ
ニヨ活は、スポーツだけでなく、アロマセラピストとの連携による嗅覚の低下に着目した予防活動も行っています。アルツハイマー型認知症の初期症状を捉え、生活の質の向上を目指す取り組みがその一例です。シンポジウムや研修会を通じて、認知症についての理解を深め、社会全体の意識を変えていくことが求められています。
未来に向けて
人間は他者との交流の中で幸せを見いだします。ニヨ活はその理念を基に、より多くの人々がスポーツを通じて楽しむ環境を整えていきます。今後、幼稚園や小学校、高齢者施設など、多世代に利用されるユニバーサルなスポーツの場を増やすことが目標です。これにより、地域の自立した活動が促進され、共生社会の実現へとつながります。
おわりに
いのち会議は、こうした楽しい地域構築のためにボランティア活動を重視し、官民産学の連携を通じて、「役に立ちたい」「学びたい」という想いを形にしていく仕組みを整えています。2050年を見据え、たくさんの笑顔があふれる優しいユニバーサル社会の実現に向けて、挑戦を続けていきます。
お問い合わせ
この活動に興味を持たれた方は、以下のリンクを参照してください。
本記事に関する問い合わせは、いのち会議事務局(TEL: 06-6105-6183, Email:
[email protected])までお気軽にどうぞ。