青汁の印象と最近の変化
青汁といえば、かつては「まず~い」として有名なタレント、八名信夫さんのCMが頭に浮かびます。このCMが登場した際、青汁の販売は急増し、話題の中心となりました。しかし、青汁はただの苦い飲み物ではないことが最近の研究で明らかになっています。多年にわたる加工技術の向上により、その味わいは改善され、多くの人々が「おいしい」と感じるようになったのです。特に、最近では若いタレントを起用した「まず~い」CMが復活し、これが新たな注目を集めています。
調査の概要
株式会社ナビットは、青汁に関する意識調査を行いました。このアンケートは2024年10月に実施され、対象は20歳から80歳の男女1,000人。Webでの回答形式で、多様な意見が集まりました。調査の結果、青汁についての好みや飲む頻度、効果について興味深いデータが得られました。
好き嫌いは約1対2
調査結果によると、青汁が「好き」と回答した人数は83人で、「どちらかといえば好き」と合わせると347人。一方で、「嫌い」と答えた人は282人、「どちらかといえば嫌い」が371人と、嫌いと感じる人が大多数を占めました。好き嫌いの比率は約1対2に。青汁は健全食品として定着してきたものの、いまだに多くの人がその味に対して抵抗感を示していることが分かりました。
飲む頻度は非常に低い
青汁の飲む頻度についても調査が行われました。その結果、「数年に1~2回」の頻度が最多を占め、129人がこの回答をしました。ほとんどの人が普段の食生活の中で、青汁を取り入れる機会は少ないことが浮き彫りになりました。青汁は健康補助食品としては役立つものの、日常的に飲む習慣は未だに一般的ではないようです。
主流は粉末タイプ
青汁の種類に関する質問では、粉末タイプが最も人気で331人から支持を得ました。それに対し、液体タイプが74人、冷凍タイプが11人、粒タイプが6人と続きました。粉末タイプが根強い支持を受けている理由としては、保存や取り扱いのしやすさが挙げられます。
効果の実感は少数
青汁の効果に関しては、「実感している」と回答したのは20人に過ぎず、「やや実感している」を合わせても107人でした。この数字に対し、「実感していない」とする人が314人と多く、青汁の効果を感じることは難しいとされているようです。医薬品とは異なり、栄養補助食品として摂取する際には効果を実感するのが難しい現実もあるようです。
青汁を飲む目的
青汁を飲む理由に関する自由回答では、「健康維持や野菜不足を補うため」が多く挙げられました。具体的には、「手軽に栄養を摂取できる」「ダイエットと健康管理に役立つ」「高価格な生野菜の代わりとして」といった意見がありました。約1/4の参加者から具体的な目的が示され、青汁の効用が認識されていることが伺えます。
日本人の野菜不足
さらに、厚生労働省の「健康日本21」では、日本人が1日あたり170gの野菜を不足している状態が続いています。青汁はこの不足を補う存在として重要ですが、本来の食事から野菜を摂取することも大切です。栄養補助食品を使用することは一つの手段ですが、バランスの良い食生活が求められ続けています。
「1000人アンケート」とは
ナビットでは、「1000人アンケート」というサービスを提供しており、全国63,400人のモニターの中から1,000人がアンケートに回答します。迅速なデータ収集が可能で、ビジネスの意思決定に活用されています。これにより、さまざまな市場ニーズに対応したリアルタイムな調査が実現されています。