TuxeraがHCC Embedded買収で組み込みデータ管理強化へ
TuxeraがHCC Embeddedを買収
Tuxeraは、組み込み向け開発のリーディングカンパニーであるHCC Embeddedを買収し、同社のデータ管理とセキュリティに関する専門性を強化します。これにより、より信頼性のあるデータ管理ソリューションを提供することを目指しています。
HCC Embeddedは、2002年の設立以来、品質と情報セキュリティを重視した開発を行なっており、ISO 9001:2015やISO 27001といった認証を取得しています。特に、自動車産業においては、安全性やミッションクリティカルなデータ要件を確実に満たす製品を提供しており、この分野におけるTuxeraの成長戦略にとって重要な一歩となります。
HCC Embeddedの特長
HCC Embeddedが展開する製品は、250を超える高度な組み込みソフトウェアコンポーネントで構成されており、信頼性の高いフラッシュ管理やフェイルセーフファイルシステムを提供しています。同社は、自動車、医療、工業など多岐にわたる業界で2,000社以上にサービスを提供しており、その技術は高く評価されています。
特に、HCC Embeddedのネットワーク製品はMISRA準拠であり、自動車業界で求められる安全性とセキュリティを兼ね備えています。この買収により、Tuxeraはこれらの技術を活用し、自社のファイルシステム製品との統合を進め、より強力な組み込み機器向けソリューションの提供を目指します。
Tuxeraの意義
TuxeraのCEO、トゥーカ・アホニエミ氏は、今回の買収を重要なステップと位置づけています。「HCC Embeddedの技術を取り入れることで、組み込みシステムの販売を拡大し、データ管理のライフサイクル全体をカバーすることができます」と述べています。
また、Tuxera Japanの代表取締役、黒子 真佐志氏は、「日本国内のお客様において、より価値のある統合ソリューションを提供できることを嬉しく思います」とコメントしており、両社の技術的統合がもたらす波及効果に期待を寄せています。
今後の展望
HCC Embeddedの買収により、Tuxeraはデータストレージと転送技術の専門チームをより強固なものにし、さらに広範囲のハードウェア環境に対応したストレージ管理ソフトウェアを展開していく考えです。
この新しいエンジニアリングチームには、世界中の専門家が集結し、データ管理に関する豊富な経験を活かしながら、様々なデバイスやオペレーティングシステムに対応したソリューションを開発していく予定です。これにより、特にコネクテッドデバイスにおける信頼性の高いデータ転送を実現し、安全なデータ管理を提供します。
今後、TuxeraはHCC Embeddedの持つ強力な技術とリソースを最大限に活用して、組み込み向けデータ管理の新たなスタンダードを築いていくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
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Tuxera Japan株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目7番1号オーシャンゲートみなとみらい8階
- 電話番号
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