東急不動産ホールディングスが生み出す新たな価値
社員一人ひとりの“好き”から生まれる未来のアイデア
東急不動産ホールディングス株式会社(東京都渋谷区)は、2025年に発表した中期経営計画の一環として、生成AIを用いた新しいインナーコミュニケーションWEBツール「東キュン不動産ホールディングス」を導入しました。この取り組みは、従業員それぞれの「キュン」とする物事を基にAIが未来のアイデアを生成するもので、個々の個性や価値観を大切にし、それを基にした新しい発想を促進することを目的としています。
生成AIを活用した価値創造の軸
東急不動産グループは、約3万人の従業員を擁する企業であり、多様な人材による価値創造を掲げた長期ビジョン「GROUP VISION 2030」を打ち出しています。このビジョンでは、異なる価値観や個性を尊重し、それを融合させることで新たな価値を生み出すことを重要視しています。
具体的には、2025年に発表された「中期経営計画2030」には、人財と組織風土の強化が重要テーマとされ、価値創造を支える基盤を確立する方針が記されています。「クリエイティブなカルチャーの創造と継承」を掲げ、すべての従業員が自分らしく輝ける未来を目指しています。
インナーコミュニケーションの強化
新たなインナーコミュニケーション施策「東キュン不動産ホールディングス」では、従業員の好きなことや興味を「キュン」と表現し、それに基づく質問にAIが答える形で未来のアイデアを提供します。
具体的な質問は「あなたのキュンは?」「この1年で挑戦したいことは?」「生まれ変わったらなりたい動物は?」の3つ。これに対してAIが生成するアイデアは、従業員同士のコミュニケーションや交流を促進する素材となりえます。これにより、意外な一面の発見やチームビルディングが進むことを期待しています。
広告掲出による取り組みの周知
本格始動に伴い、6月9日から15日まで、渋谷駅の地下通路に広告を掲出します。「胸キュンの日」に合わせ、従業員の「キュン」から生まれた未来のアイデアを記載し、より多くの人に本施策の浸透を図ります。この広告は、全長約25mのLEDサイネージを使用し、多様な価値観から生まれたアイデアを目にすることで、観る人々にも新しい発想のきっかけを提供します。
未来に向けた取り組み
東急不動産ホールディングスは、このインナーコミュニケーション施策を通じて、クリエイティブな文化を根付かせ、生成AIのさらなる活用を進めていきます。また、この施策が従業員の経験や満足度の向上に寄与することで、企業全体の生産性向上や価値創造の拡大を図っています。
生成AIを活用した社内ツールの導入は、今後の企業経営においても重要な要素となることでしょう。従業員一人ひとりが生み出すアイデアが、東急不動産ホールディングスの未来をより豊かなものにしていくのです。