岡山大学がサステナビリティ教育の最前線に立つ
国立大学法人岡山大学は、サステナビリティに対する取り組みの一環として、最近の重要なマイルストーンを迎えました。副学長の横井篤文氏が、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)サステナビリティオフィスの招聘客員教員に就任したのです。これは、日本人としては初の快挙となり、岡山大学のサステナブルキャンパスに関する国際的な評価を象徴する出来事です。
横井副学長は2025年2月にMITOS(MIT Office of Sustainability)で行われた滞在期間中に、全学的なSDGs経営に関する意見交換を行い、サステナビリティ推進のための取り組みについて具体的な提案をしました。MITOSは、大学の持続可能性の戦略を深化するために世界中の学者や実務家を招聘するプログラムであり、その活動には多様な専門職が携わっています。
サステナビリティの先導的役割
MITは、サステナビリティを大学運営の重要な戦略の一つと位置づけ、キャンパス全体を研究の実験環境として利用しています。横井副学長は、MITOSのディレクターであるジュリー・ニューマン氏との面会を通じて、気候変動へのアプローチや持続可能な高等教育について具体的な議論を重ねました。その中でも、国連大学SDG大学連携プラットフォームの活動と連携し、日本国内のサステナブルキャンパスの取り組みを広く紹介していくことの重要性が強調されました。
MIT滞在中には、ワシントンD.C.にあるNAFSA(国際教育者協会)を訪れ、国連やユネスコが提唱する高等教育の変革について意見交換を行い、岡山大学と同様にESD(持続可能な開発のための教育)に取り組む機関としての連携を視野に入れました。この訪問は、岡山大学が国際的な教育交流の一環として、持続可能な開発に寄与する役割を強化する機会ともなりました。
地域と地球の未来を共創
岡山大学は、今後もサステナブルキャンパスの理念を掲げ、高等教育の分野における国際的な連携を深めていく方針です。地域のニーズに応える学びを通じて、学生や研究者、企業とも連携し、「共育共創」を進めています。施策を通じて、地域住民や多様なステークホルダーと共に持続可能性を目指す社会の構築に寄与することを目指します。
岡山大学の取り組みは、世界中の大学におけるサステナビリティの推進において重要な指標となっており、同大学の活動は今後ますます注目を集めることでしょう。地域と国際社会の架け橋として、岡山大学のサステナブルな挑戦に期待が寄せられます。
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