日本で進化するがん治療技術
近年、日本のがん治療に革命をもたらす新しい技術「近赤外光線免疫療法(光免疫療法)」が注目を集めています。この治療法は、がん細胞に特異的に作用する抗体と、近赤外光に反応する色素を組み合わせ、光を照射することによってがん細胞を選択的に破壊するものです。特に、がん細胞に特異的に結合する抗体を利用することで、周囲の正常細胞を傷害することなく、効率的に治療を行うことができます。日本では2020年に頭頸部がんに対する保険診療が開始され、早くも臨床応用が進められています。
国際研究会が米国で開催
そんな中、2026年6月3日(水)にはこの光免疫療法に特化した初の国際研究会「The Inaugural Scientific Meeting of Near-Infrared Photoimmunotherapy(NIR-PIT)」が米国メリーランド州ベセスダの国立衛生研究所(NIH)で行われます。この重要な会議には、日本をはじめ、米国や欧州の研究者、臨床医が集まり、近赤外光線免疫療法に関する基礎研究から臨床試験、さらには新たな分子標的や薬剤開発に至るまで多岐にわたる議題が議論される予定です。
発起人であり現地世話人である小林久隆氏のもと、National Cancer Institute(NCI)の研究者も参加することで、今後の日米欧の研究者間における連携や新たな研究展開に向けた意見交換が行われることを期待されています。
参加方法と登録
会場への参加は、NIHのビジットプログラムにより、米国市民またはグリーンカードを所有する方に限られていますが、公式ウェブサイトの「Registration」から登録を行うことで、当日の講演をオンラインで視聴することが可能です。事前登録の締切は2026年5月20日(水)です。
国内での研究会も予定
また、この国際研究会に先立ち、日本国内においても今後の光免疫療法研究会が予定されています。2024年12月22日(日)には第1回光免疫療法研究会が開催され、さらに2026年12月19日(土)には第2回研究会が東京マリオットホテルにて実施される見込みです。国内外の研究者や臨床医が集まることで、さらなる交流と研究の発展が期待されています。
開催概要
- - 名称: The Inaugural Scientific Meeting of Near-Infrared Photoimmunotherapy (NIR-PIT)
- - 日時: 2026年6月3日(水)
- - 会場: Natcher Auditorium, National Institutes of Health, Bethesda, Maryland, USA
- - 公式サイト: 公式サイト
この革新的な治療法とその国際的な進展について、今後も注目が集まることでしょう。