株式会社ブロードリンクの信頼回復に向けた経営改革と盗難ハードディスク回収の現状

株式会社ブロードリンクは、昨年12月に発生した盗難事件を受けて、迅速に信頼回復へ向けた経営改革を実施しました。この事件は、元従業員によって管理下にあったハードディスクが不正に転売されたものであり、同社はこれを機に再発防止策や安全性向上に取り組んでいます。

経営改革の概要



経営改革の第一歩として、安全品質委員会を設立し、情報機器リユース業界の新たなセキュリティ基準の構築を目指す取り組みを始めています。この委員会では、再発防止に向けた具体的な施策が検討され、運用されています。特に、ハードディスクの物理破壊前後の写真撮影や、入退室時の金属探知機によるチェックが強化され、不正な持ち出しを防ぐ体制が整えられました。

また、再発防止策の第二段階として、空港で使用されるセキュリティゲートや増設された監視カメラを導入することで、安全性がさらに向上したと報告されています。これにより、ハードディスクの安全な取り扱いと消去証明の有効性が保証される体制が整いました。

財務面の強化



さらに、2020年3月には第三者割当増資を実施し、株式会社カプコン会長の辻本氏を引き受け者にしたことで、財務基盤が強化されました。これにより、信頼回復活動に必要な資金が確保され、今後の安全品質の向上を目指しています。

ガバナンスの強化



ガバナンス面では、元警視総監の井上氏が社外取締役に就任し、経営監視機能を高めることが発表されています。これにより、さらなる透明性と監督が期待され、会社全体の信頼性向上に寄与することを狙っています。

盗難ハードディスクの調査・回収進捗



盗難事件の発覚後、ブロードリンクは3,904個の盗難された記憶媒体について徹底的な調査を行い、回収状況の報告を続けています。調査の結果、一部の物品については特定ができない事例もあり、今後さらなる調査が必要です。また、予想以上に回収数は少なく、現在までの回収は29個に限られています。これは、元従業員がデータを抹消し、転売したため、多くが現在も使用されているためです。

結論



ブロードリンクは、顧客の信頼を回復するために全力で取り組んでおり、再発防止策や調査、回収の進捗に力を入れています。犯罪の予防から、顧客のデータを守ることを最優先に考え、セキュリティ体制の強化を図っています。今後も、事故の再発防止とお客様への情報提供を強化し、信頼回復に向けた努力を続けていくことを約束しています。

会社情報

会社名
株式会社ブロードリンク
住所
東京都中央区日本橋室町4-3-18東京建物室町ビル8F
電話番号
03-3516-8777

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