奇跡の缶アート展
2023-04-03 10:30:01

道路で見つけた空き缶がアートに!「缶轢展」の魅力とは

東京都港区で開催される「缶轢展(CAN-REKI・TEN)」は、道路で拾った空き缶がアートとして生まれ変わる特別な展示会です。展覧会は、2023年4月21日から23日まで、南青山の内田ビルで行われ、入場は無料。約30点の作品が展示され、なかには100万円という高額な作品も登場します。このアートは、作家の名雲康晃(なぐもやすあき)によって生み出され、彼は2010年からこの取り組みをスタートしました。

彼がアート活動を始めたきっかけは、自由が丘の駐車場で、頻繁に空き缶を轢いている音を聞いたことからでした。「缶を拾ってみたら、思いもよらず美しい形になっていた」と述べ、この偶然の産物がアートになる可能性に気づいたのです。名雲は、路上で拾われた缶に特別な価値があると感じ、その特性を生かした作品を数多く作成してきました。

展示されている作品には、開けたプルトップが元の位置にピッタリ閉まっている缶や、ロゴがセンターに収まっているような缶など、普段はゴミと見なされるものにも独自の美しさがあります。名雲は、これらの作品が「偶然の産物」であり、「神秘なアート」と感じています。また、彼は作品を額装することでアートとしての価値を引き出してきました。

名雲康晃は1968年生まれで、東京都出身。広告代理店勤務を経て、2007年に独立した後は、デザイン雑貨や飲食店、アパレルショップの経営も行っています。現在までに彼が収集した空き缶は約2000点。その中から厳選された作品が今回の展示で楽しめます。

「缶轢展」は、ただのアート展ではなく、環境問題への啓発や循環型の価値観を広める重要な試みでもあります。道路で見つける日常の物が、芸術として生まれ変わる姿を目の当たりにすることで、私たちも身近な環境問題について考えるきっかけとなるでしょう。空き缶を普通のゴミと考えない視点を提供してくれるこの展覧会、ぜひ足を運んでみてください。オープン期間中、会場には名雲が常駐し、作品についての解説やアートへの思いを直接聞くこともできるかもしれません。皆さんの訪問を心よりお待ちしております。

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会社名
カゴメディア株式会社
住所
東京都港区麻布台3-2-9第2エイルビル2F
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