名作童話が絵本に
2025-10-28 12:07:11

85年前の名作童話が美しい絵本として甦る!

名作童話「冬にやってきた春と夏と秋」が美しい絵本に



株式会社徳間書店から、2025年10月29日に発売予定の絵本『冬にやってきた春と夏と秋』。この本は、第二次世界大戦下に生きたドイツ系ユダヤ人作家、ウルリッヒ・アレクサンダー・ボシュヴィッツによって書かれた童話がベースになっています。85年前に書かれたこの物語が、現代のピュリッツァー賞受賞作家、ジョナサン・フリードランドの手によって新たに生まれ変わったのです。

物語のあらすじ



物語の舞台は、冬の王さまが主役です。彼の誕生日に特別なパーティーを開くことになり、長い間会っていない春の女王、夏の王、秋の女王を招待します。彼は、太陽や風から反対されるものの、その声に耳を貸さずに招待状を出しました。特別な日のために集まった四季の兄弟たちは、宮殿で美味しいごちそうを楽しみ、楽しい時間を過ごします。

しかし、楽しい時間の裏側では、冬の宮殿の外で奇妙な事態が発生していました。冬、春、夏、秋が同じ場所に集まったことによって、季節のバランスが崩れてしまい、田畑は育たず、動物たちも冬眠のタイミングを誤ってしまいます。まさに、四季がこの「混乱」を招いたのです。

兄弟たちは、このままではいけないと感じ、すぐに自分たちの宮殿へ戻ることを決意します。すると、各季節が元の状態に戻り、自然のバランスが整ったのです。物語の終わりに、冬の王さまが教訓を学び、再び季節が調和を取り戻すという感動的な結末が描かれています。

色鮮やかなイラスト



この絵本は、著者フリードランドが織り成す物語に、エミリー・サットンの美しく繊細な絵が彩りを添えています。サットンはエジンバラ・カレッジ・オブ・アートを卒業し、対象の細部を捉える才能を持つ画家として高い評価を受けています。彼女のイラストは、ページの隅々まで丁寧に描かれていて、何度も見返したくなるような魅力があります。

出版の背景



この絵本が生まれる背景には、作家ボシュヴィッツの厳しい運命があります。若い頃に第二次世界大戦の影響で母国ドイツを離れ、様々な国を転々とした後、イギリスでの収容所生活を強いられるという辛い経験を経ています。その中で書かれた童話が、85年の時を経て新たな形で人々の手に渡るというのは、非常に感慨深いものです。

発売情報



この素敵な絵本の発売日は2025年10月29日。

  • - タイトル: 冬にやってきた春と夏と秋
  • - 著者: ジョナサン・フリードランド
  • - イラスト: エミリー・サットン
  • - 翻訳: さくまゆみこ
  • - 定価: 1980円(税込)
  • - ISBN: 978-4-19-866087-1

【詳細情報】はこちらから確認できます。美しい絵本を手に取り、心温まる物語をぜひ楽しんでください。


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会社情報

会社名
株式会社徳間書店
住所
東京都品川区上大崎3-1-1目黒セントラルスクエア
電話番号
03-5403-4300

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