松山の動物クリニックが導入した新システム
松山に位置するほうじょう動物クリニック(PAWS有限会社)が、miles株式会社の支援により、業務の効率化を進めました。今回は、その導入の背景や効果を詳しく探ってみましょう。
導入背景:課題解決への第一歩
ほうじょう動物クリニックは、これまで約8000件もの紙カルテを管理しており、その運用に限界が生じていました。特に、保管スペースの逼迫や情報検索の非効率性、システムが分散していることによる情報共有の困難さが大きな課題となっていました。診療業務に支障をきたしている状況で、どうにかして業務をスムーズに進める必要がありました。
そこで、miles株式会社と連携し、Salesforceを基盤にした電子カルテシステム「miles動物診療簿」の導入を決定しました。このシステムは、POMR(問題志向型診療録)形式を採用しており、患者の抱える問題に焦点を当てた記録を可能にします。これによって、誰が見てもすぐに理解できるような正確なカルテが実現され、業務の効率化が期待されています。
成果と実際の運用
Salesforceとmilesの協力によって、動物クリニック内での情報管理は大幅に改善されました。具体的には、以下のような成果が上がっています。
- - 迅速な情報検索: 患者データの管理が一元化され、情報検索が迅速に行えるようになりました。これにより、診療の待機時間も短縮。
- - スタッフ間の情報共有: SalesforceのChatter機能を使って、スタッフがリアルタイムで情報を共有できるようになり、業務の円滑化が図られています。
- - 可視化されたデータ: 売上や患者データが見える化され、経営の判断を行う上でも大きな助けとなっています。
これらの施策は、業務の効率化を進めることに加え、患者サービスの向上にもつながっています。スタッフが本来の診療業務に専念できる環境を整えることで、より高い医療水準を維持できるようになりました。
今後の展望
松山 ほうじょう動物クリニックを運営するPAWS有限会社は、「自分の子を連れていきたい拠点を全国に30作る」というビジョンを掲げています。このビジョンを実現するために、今後も「miles動物診療簿」とSalesforceのテクノロジーを活用し、全国の拠点で同じ品質の医療が提供できるよう取り組んでいく予定です。
最後に
miles動物診療簿は、AppExchangeを通じて導入可能です。この新しい電子カルテシステムの導入によって、松山ほうじょう動物クリニックは今後も多くの動物とその飼い主に安心できる医療を提供し続けるでしょう。クオリティの高い医療を追求し、地域に根ざした動物医療を提供する姿勢には、今後も期待が寄せられます。