英国の最古の蒸溜所『ザ・グレンタレット』からの新作リリース

スコットランドのラグジュアリーブランド、ザ・グレンタレット蒸溜所がまた新たな挑戦を始めます。近年のサステナビリティ施策により業界からも高く評価されています。この蒸溜所は、1763年に最初の記録が残されて以来、スコットランドで最も歴史のある蒸溜所として知られています。最新のボトリングシリーズは、来年のリリースとして、トリプルウッド、12年、15年の3品が2025年12月12日に数量限定で販売予定です。

サステナビリティへの取り組み

ザ・グレンタレットは、ウォルポール・サステナブル・ラグジュアリー・ブランド・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。この賞は、バーバリーやロールス・ロイスなど、有名ブランドが名を連ねる中で贈られるもので、それだけでも同蒸溜所の高い評価が伺えます。近年の活動においては、環境への配慮として製造過程での二酸化炭素排出削減にも成功しました。さらに、今後の生産ではピーテッドモルトの使用を停止し、サステナビリティを一層推進していく方針です。

2025年リリースの魅力

1. ザ・グレンタレットトリプルウッド
- アルコール度数：45%
- 容量：700ml
- 小売価格：6,500円＋税
- 特徴：アメリカンオークとヨーロピアンオークのシェリー樽、さらにバーボン樽で熟成されています。この個性的なボトルは、甘さやスパイスのバランスが良く、特にフルーティなフレーバーが際立っています。

テイスティングコメント（ボブ・ダルガーノ氏）：
バニラやりんご飴の香りが華やかで、麦芽の芳ばしさや甘さが絶妙に組み合わさっている。後味にはシナモンやフルーツの軽やかなスパイスが残ります。

2. ザ・グレンタレット 12年
- アルコール度数：46.2%
- 容量：700ml
- 小売価格：9,000円＋税
- 特徴：アメリカンオークの樽から感じる塩キャラメルの甘さと、ヨーロピアンオークのドライフルーツやスパイスのフレーバーが絶妙に重なります。

テイスティングコメント（ボブ・ダルガーノ氏）：
キャラメリゼしたシトラスにバニラ、シナモンの香りが溢れ、後からドライフルーツが現れます。フィニッシュには穏やかなウッドスパイスが加わり、心地よい余韻が広がります。

3. ザ・グレンタレット 15年
- アルコール度数：45%
- 容量：700ml
- 小売価格：20,000円＋税
- 特徴：このボトルは、シェリー樽に由来するリッチなスイートさと、スパイス、長い余韻が特徴です。アメリカンオークからのバニラやハチミツの甘みが心地よい風味を醸し出します。

テイスティングコメント（ボブ・ダルガーノ氏）：
ヘザーハニーと熟したシトラスの香り、バニラとシナモンの甘さが感じられます。後味にはドライイチジクやデーツの濃密な風味が広がり、焼き立てのフルーツケーキを思い起こさせます。

ザ・グレンタレット蒸溜所の歴史

ザ・グレンタレット蒸溜所はスコットランドのウイスキー製造における象徴的存在です。2019年にフランスのクリスタルメゾン「ラリック」が新たなオーナーとなり、再びラグジュアリーなブランドとしての地位を確立しました。ここではウイスキーメーカーのボブ・ダルガーノ氏が製造責任者を務め、大切な伝統を守りつつ高品質なウイスキーを生み出しています。

同蒸溜所は、なんとウイスキーキャットのタウザーで知られており、その生涯で約28,899匹のネズミを捕まえたことからギネス世界記録にも登録されています。

この機会に、新しいザ・グレンタレットのウイスキーをぜひご賞味ください。