妊産婦と赤ちゃんも安心の避難体験会
2024年1月18日と19日、大阪府泉大津市で「乳幼児・妊産婦 お泊り避難所体験会」が開催される。妊産婦の家族や産後1年以内の母子家族を対象とし、令和7年に3回目の実施となるこのプログラムでは、関空泉大津ワシントンホテルが避難所として提供される。
当初、避難所の環境については多くの課題があり、過去の体験会を通じて浮かび上がった問題点を改良することを目的とする。参加者には、妊産婦が安心して過ごせる環境作りの重要性を再認識してもらう狙いがある。
多彩なプログラム内容
体験会は多様なプログラムで構成されており、1泊2日で以下の4つの主要活動が行われる。
1.
体験ブース:災害時の授乳方法や、赤ちゃん避難リュックのシミュレーションなど、実践的なスキルを習得する。
2.
避難所での宿泊:赤ちゃん用の避難ベッドを使って、宿泊体験を行う。実際の避難生活を体感することで、現実的な準備ができる。
3.
緊急対応スキル習得:赤ちゃん心臓マッサージや119番通報の手順など、迅速に対応できる知識や技術を学ぶ。
4.
安心サポートブース:助産師による健康相談や、子どもが遊べるスペースを提供し、親子のストレスを軽減する。
参加者は、荷物満載のベビーカーで避難する体験も行い、昨年度の参加者がどのように避難していたかを振り返ることができる。
共同での取り組み
今回の体験会は、一般社団法人大阪府助産師会と共同で開催されるもので、より適切な避難所環境を提供することを目指している。助産師によるおむつ替え指導や、健康観察を通じて参加者の不安を軽減させる。
タイムスケジュール
体験会は1月18日、午後2時から開始。オリエンテーションの後、体験ブースを巡ったり、実際にホテルの客室で避難所生活を模擬体験する。2日目には、赤ちゃん心臓マッサージの実習や健康観察が行われ、最終的に感想や学びを振り返る時間が設けられている。
このように、妊産婦や赤ちゃんが安心して過ごせる環境を提供することに焦点を当てているこの体験会は、参加者にとって貴重な学びの場となるだろう。また、協力企業として江崎グリコやピジョンなどが参加しており、地域全体で支援の輪を広げている。
まとめ
今回の妊産婦家族向け避難所体験会は、単なる災害対策の訓練にとどまらず、家庭が災害時にどのように対応するか、また避難所で必要な支援とは何かを考えさせる機会でもある。このような体験が、より良い避難環境の整備につながることが期待されている。