Vectorworks 2026 英語版がデザインの可能性を広げる
グローバルなデザインおよびBIMソフトウェアのリーディングカンパニー、Vectorworks, Inc.は、2025年8月13日(米国時間)に最新バージョン「Vectorworks 2026 英語版」を発表しました。このソフトウェアの日本での公式発売は2026年1月が予定されています。
この新バージョンは、デザイナーのニーズに応えた進化を遂げており、特に設計プロセス全体を簡便化する機能が注目されています。「デザインファースト」という理念のもと、スマートな自動化、自由なカスタマイズ、そして持続可能性に配慮した設計が強化されました。これによって、デザイナーは価値ある成果を生み出すための強力なサポートを受けることができます。
CEOの言葉
Vectorworks, Inc.のCEOであるJason Pletcher氏は、「創造力がビジネスを動かす主動因であり、ソフトウェアの制限がそれを妨げるべきではない」と述べています。この新たな軸である「デザインファースト」に則ったVectorworks 2026は、効率的な作業をサポートし、手作業を自動化することで、デザイナーがその創造性を最大限に引き出す環境を整えています。
デザイナーを支える新機能
具体的な機能として、Vectorworks 2026では、立面図や断面図、3Dビューにおける線画の奥行き表現が新たに強化されています。これにより、デザイナーは無駄な調整をせずとも、プロフェッショナルな奥行き感と明瞭さをもたらすことができます。さらに、直感的なワークシートインターフェースが実装され、ボリュームのある文書への対応が瞬時に行えるようになります。
また、Vectorworks Cloud Servicesとのシームレスな連携が強化され、デスクトップアプリケーション上での作業と同時に強力なクラウド処理が利用可能となりました。これにより、ユーザーは重たい作業を背景でクラウドに処理させつつ、集中してプロジェクトに取り組むことができます。
サブスクリプションの価値を向上
Vectorworksでは、サブスクリプションの価値向上にも取り組んでおり、「ファイルヘルスチェック」パレットが新たに追加されました。この機能は、外部ファイルの取り込み時のプロジェクト進行を円滑にするために、ファイルを最適な状態に保つサポートを行います。特にサブスクリプションユーザーは、Revitファイルの取り込み時にクラウドの処理を活用できるため、作業効率が大幅に向上します。
建築およびランドスケープデザインに特化した機能
Vectorworks 2026は、建築家やランドスケープアーキテクトに向けて、設計プロセスをよりスマートにする新機能を搭載しています。新しいサステナビリティダッシュボードは、リアルタイムの進捗管理や法令遵守の目標を報告できる統合ツールです。これにより、ユーザーは環境に配慮した設計を行う際のデータの一元管理が容易になります。
また、ランドスケープ業界には、「植栽スタイルマネージャ」が新たに登場。これにより、充実したコンテンツ管理やデータの一括編集ができるため、植栽計画の効率化が図れます。さらに、デザイナーは土地の等高線オブジェクトを自由に設計・編集可能となり、敷地計画を迅速に行えるようになります。
エンタテインメントエリアでの進化
さらに、Vectorworks 2026は、エンタテインメント分野に向けても充実した機能を提供します。新しいLEDビデオウォールツールによって、複雑な設計が効率よく行え、リアルタイムでのレポート機能も強化されています。これにより、イベント業界のプロフェッショナルは、創造的な設営や精度の高い記録管理を容易に実施できます。
結論
デザイナーとエンタープライズに革新をもたらすVectorworks 2026は、次世代の設計に向けた不可欠なツールとなることでしょう。新しい機能がもたらす利便性を最大限に活かし、デザインプロセスの中での挑戦を楽しんで欲しいです。Vectorworksの今後の展開に期待が高まります。