学生アイデアで社会を変える!
EY Japanが主催する「第2回 学生ルール形成アイデアコンテスト」が見事に幕を閉じました。このコンテストは、若者たちが社会の変化を促すための革新的なアイデアを提案する場として設けられ、94団体、376名からの応募がありました。
最終的には、12月6日に行われた最終プレゼンテーションで優勝を勝ち取ったのは「LLP GTIE グループ」です。このグループは、夢を持ち、それを実現する力を若者に育む新たな教育プログラムを提言しました。その名も「夢コーチング」です。
LLP GTIE グループの提案
彼らの提案は、日本の義務教育段階から「夢コーチング」という教育プログラムを導入し、若者が自分自身の夢を見つけ、それに向かって行動する能力を養うことを目指しています。具体的には、小中学生の発達段階に応じた3つの取り組み(Explore・Experience・Extend)を提唱しています。
1.
答えを提供しない環境づくり:子供たちに自ら考える力をつけさせるための学習環境を提供。
2.
学校側の積極的な機会提供:様々な体験を通じて夢を見つけるきっかけを創出。
3.
夢のクラウドデータ化:夢に関する情報をクラウドに集約し、夢を持つ仲間をつなげる仕組みの構築。
歴史的な視点
LLP GTIE グループが提言する「夢」というテーマは、日本社会において比較的新しい概念です。特に、夢を描く力やその機会が少ない日本において、彼らの提言は非常に重要な意味を持ちます。夢を持つことの重要性を教育の中で強調し、自分が社会を変えられるという自己肯定感を育むことは、日本の未来を担う若者たちにとって必要不可欠です。
準優勝と3位のアイデア
また、コンテストでは準優勝に「早稲田大学雄弁会」が選ばれ、会社員が立候補するための環境を整えるアイデアを提案しました。この提案は、選挙費用や時間の不足といった障壁を打破し、政治参加を促進するための具体的な方法を示しています。
3位には、一般社団法人ルール形成戦略機構が選ばれ、学生団体の信用力を高め、より多くの寄付を受けられるようにするためのNPO法改正を提言しました。これにより、学生団体の活動が活性化し、国際競争力が向上することが期待されています。
EY Japanのメッセージ
EY Japanの代表取締役社長、近藤 聡氏は「今回の入賞アイデアは、学生が持つ社会課題への洞察力と具体的な提案が際立っていました」とコメントしています。EYは、学生たちのアイデアが社会に実装される機会を増やしていくことを通じ、より良い社会の構築に貢献する意向を示しています。
このように、学生たちの視点から新たなルール形成が提案されることは、未来の社会をより良いものにする大きな一歩となることでしょう。今後の展開にも期待が寄せられます。