大阪万博で楽しむ!アルザスワインの魅力とペアリングのコツ
2025年の大阪万博は、世界中の文化や技術が集う一大イベントです。そんな中、フランスパビリオンで提供されるアルザスワインは、訪れる人々にとっての楽しみのひとつとなるでしょう。今回は、この万博で楽しめる特別なワインのラインナップと、その魅力をご紹介します。
ワインラインナップ
大阪万博期間中の2025年9月29日から10月13日まで、フランスパビリオンでは選りすぐりのアルザスワインが楽しめます。参加するワイナリーのラインナップは以下の通りです。
- - ヘルフリッヒ(AOC クレマン・ダルザス、ブリュット、NV、白)
- - ドメーヌ・ローラン・ヴォグト(AOC アルザス リースリング 2023、白)
- - カーヴ・ド・テュルクハイム(AOC アルザス・グラン・クリュ「ブランド」リースリング 2018、白)
- - ファミーユ・ヒューゲル(AOC アルザス ゲヴュルツトラミネール 2022「クラシック」、白)
- - アンドレ・エルハート(AOC アルザス ピノ・ノワール 2023、赤)
- - ドメーヌ・アルベール・マン(AOC アルザス・グラン・クリュ「フルシュテントゥム」ピノ・グリ 2020、白)
アルザスワインのトリビア
その中でも特に目を引くのが、アルザスのスパークリングワインであるクレマン・ダルザスです。このワインは、エレガントでありながら多彩なスタイルを持ち、瓶内二次発酵によって生まれるため、爽快な泡立ちと複雑な香りが楽しめます。
クレマン・ダルザスの特徴として、リンゴや洋梨、さらには桃やアプリコット、柑橘類の香りがあります。熟成が進むことで、ドライフルーツや白い花、ブリオッシュの香りを感じることもあります。このワインは、様々なブドウ品種をブレンドして作られ、中でもピノ・ブラン、ピノ・グリ、ピノ・ノワール、オーセロワといったピノ系が多く使用されています。また、近年はピノ・ノワールのみを使ったロゼの生産も増加しています。
クレマン・ダルザスの歴史
アルザスでのスパークリングワインの生産は19世紀後期から始まり、地元の生産者がパリ万博でシャンパーニュに感銘を受けたことがきっかけでした。彼らは高品質なスパークリングワインを生み出すため、シャンパーニュ地方での修業を経て、帰郷後にその技術を取り入れました。「クレマン」という名前は「クリーミーな」という意味で、シャンパーニュでの特定のワインに対する呼称が定着したのが始まりです。このワインは、フランス全土で8つの地域で生産されていますが、特にアルザスがその多くを占めています。
ワインペアリングの楽しみ
世界的に有名なソムリエ、田崎真也氏は、クレマン・ダルザスを食前酒として楽しむことをお勧めしています。ふんわりとした果実味と酸のバランスが絶妙で、前菜の軽やかな料理とも好相性です。また、クレマンは様々な料理に寄り添う性格を持ち、食事全体での楽しみ方も可能です。特に、複雑さを持っていないため、アペリティフとしても最適です。
まとめ
2025年の大阪万博では、アルザスワインを楽しみながら、各国の文化に触れる貴重な機会が待っています。この機会に、ぜひアルザスワインの様々な魅力を体験し、ペアリングの楽しみを味わってみてください。おいしいワインと料理が織りなす味のハーモニーを通じて、忘れられないひと時を過ごすことができるでしょう。