エレベータ設計自動化
2025-08-04 09:23:08

フジテック、エレベータ設計を自動化して効率化を実現

エレベータ設計の未来を切り開くフジテックの技術



フジテック株式会社(本社:滋賀県彦根市、社長:原田政佳)は、2025年4月に発売予定の国内向け標準型エレベータ「エレ・グランス」の設計業務を「作図オートメーションシステム」を駆使して自動化しました。この取り組みは、設計業務の効率化を図るもので、従来人が行っていた図面作成のプロセスをスムーズにしていきます。

自動化の背景と目的



フジテックは「Move On 5」と名付けた中期経営計画の一環として、生産性向上に向けた取り組みを続けています。その中でも、エレベータの設計業務におけるリードタイムの短縮は重要な目的の一つです。この新システムにより、エレベータのかごや乗場の図面が、自社開発の専用システムを用いることで自動的に作成される仕組みが整いました。販売担当者が必要な情報を入力するだけで、設計者を介さずに図面が即時に出力されるため、顧客への迅速な対応が可能になります。

自動化への道のり



これまでフジテックは設計サポートツールを活用し、作図の効率化に力を入れてきましたが、エレベータの特性上、カスタマイズ性が非常に高いため、すべてを自動化することは難しいものでした。そのため、過去5年間で設計者が手掛けた多様な設計事例を分析し、約1900件のノウハウを蓄積しました。これにより、従来の暗黙的な知識を体系化し、自動化を実現するための基盤が築かれました。今後は、このシステムの適用範囲を広げ、さらに複雑な昇降路の図面作成へと展開していく考えです。

設計の質を維持したままの効率化



新システムによる作図の自動化は、ヒューマンエラーや経験の差によるばらつきを排除し、均一で高品質な設計を可能にします。顧客へのサービスの質を落とすことなく、効率化を図るこの試みは、業界のスタンダードとなる可能性を秘めています。

フジテックは、エレベータやエスカレータ、動く歩道の専業メーカーとして、研究開発から製造、販売、保守までを一貫して行っており、国内外で幅広い顧客に「安全・安心」と「快適」な移動空間を提供しています。設立以来、67年以上にわたり培った技術力をもとに、新しい時代のニーズに応え続ける姿勢を崩しません。

今後も多様化する市場ニーズに応えるべく、さらなる技術の進化を目指し、業界の発展に貢献していくことに挑戦し続けるフジテックの動きに、ぜひ注目していきたいです。


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会社情報

会社名
フジテック株式会社
住所
滋賀県彦根市宮田町581-1
電話番号
0749-30-7111

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