ウガンダと大磯町が紡ぐ未来志向の国際交流プログラム
2025年7月21日から23日、大磯町で文化や国境を超えた特別な国際交流が行われました。このプログラムは、大磯町が大阪・関西万博を契機に進める「万博国際交流プログラム」の一環として実施され、テーマは「みらいわくわく大磯から世界へ羽ばたこう」。参加した町内の小中高校生約20名は、「こどもの権利」や「SDGs」について学び、主体的に意見を発信する貴重な機会を得ました。
この交流プログラムでは、アフリカ・ウガンダの農村部で支援活動を行う非営利団体「コンフロントワールド」が協力し、現地パートナーであるNGO「JEDOVC」からウガンダ人のメンバー2名が来日しました。彼らは7月21日から24日の間、大磯町の子供たちとともに学び合い、大阪での万博訪問を通じて多くの気づきを共有しました。
文化の架け橋
ウガンダから来たメンバーは、子どもたちに現地の暮らしや文化について語り、質疑応答を進めました。子どもたちは興味津々に質問を投げかけ、距離を越えた心のつながりを築いていきました。「生きた言葉」を通じて、ウガンダの実情を直接聞くことができたことは、何よりも貴重な体験となりました。
事前に行われた学習では、ウガンダの衛生環境を改善するための工夫「ティッピータップ」と呼ばれる簡易手洗い装置が紹介され、子供たちはその仕組みに興味を持ちました。彼らの想像力は、遠い国の“誰か”を身近な“誰か”として感じさせてくれるものでした。
万博での学び
万博では、ウガンダ人のメンバーたちが日本の子どもたちと一緒に数十カ国のパビリオンを巡り、環境問題や未来の技術についての知見を得ました。「自国の伝統や文化について知ってもらえることは嬉しい」と、ウガンダの文化を紹介する中で、子どもたちの目は輝いていました。
特に印象的だったのは、環境問題に関する展示で、ウガンダの代表たちは「私たちの村もこの問題に影響されている」と真剣に意見を述べました。彼らは日本での経験を村に持ち帰り、仲間と共有したいという意欲を示しました。清潔な日本の公共トイレや都市の美しさに驚く中で、彼らは「この環境を自国でも実現したい」と考えるように。
新しい形の国際協力
「コンフロントワールド」は、長年にわたりウガンダで生活インフラの整備に取り組んできましたが、今回のプログラムは物資支援に限らない“共に創る”国際協力を目指しています。代表の荒井昭則は「モノを届けるのではなく、未来を共に創る関係を築くことが重要だと感じています」と述べ、今回の交流が子どもたちの価値観を揺さぶる体験になることを期待しています。
社会への次の一歩
交流イベントは多くの努力が詰まった結果ですが、参加者はその経験を未来に活かす責任を感じています。ウガンダの農村部で必要とされるトイレや清潔な水の支援のために、継続した活動が求められています。皆さまの支援が、この活動を続ける力になります。寄付のお願いや詳細については、公式サイトをご覧ください。
訪問概要
- - 期間:2025年7月20日〜24日(交流は7月21日〜24日)
- - 訪問者:Dickson & Margret(JEDOVC)
- - 訪問先:神奈川県大磯町、及び大阪(万博訪問)
特定非営利活動法人コンフロントワールドとは
特定非営利活動法人コンフロントワールドは、ウガンダを中心に、水や衛生、教育の分野で活動している国際協力NGOです。現地の声を尊重し、生活インフラの整備を通じて、今後も世代や国境を越えた共創を大切に活動を続けます。