日本の歴史を俯瞰するための必携の一冊、『情報の歴史21: 象形文字から仮想現実まで 増補版』が2024年の12月25日に発売されます。
この増補版は、歴史の動きを理解する上で欠かせないものとなるでしょう。書籍は516ページにわたり、2022年から2023年の間に起きた重要な歴史的出来事や、それに関連する情報データを追加しており、ウクライナ戦争や生成AIの進展についても詳しく取り上げています。
編纂の背景と特徴
この書籍は松岡正剛が監修を行い、「日本の電話100年」の記念事業として1990年に初版が刊行され、1996年には増補版が発表されました。今回の増補版は、歴史の中で人類が情報をどのように編纂してきたか、この視点から新たに構成されたものです。
本書の魅力は、その独自のデザインにあります。歴史をあらゆる分野で、さらに細かな関連性を持ち寄ることで、視覚化した年表フォーマットを採用しています。これにより、読者は政治や科学、芸術など、異なる時代や地域にまたがる重要な出来事を直感的に把握できます。大きなヘッドラインや、5つのトラックが交差する見開きページは、歴史のダイナミズムを生き生きと伝えています。
出版の詳細と特典
増補版では、1995年以前の内容を再録しつつも、1996年から2023年の新たな年表と”情報の文明”に関する解説が加わっています。また、監修者の松岡正剛による序文、”人新世に突入した「情報の歴史」の光景”も収録されており、現代における情報の意味について考察されています。
この書籍は、紙の本だけでなく電子PDF版としても販売されます。価格は6,800円(税込み7,480円)で、予約を行った方には電子版が無料でもらえる特典も。電子版は持ち運びやすく、検索機能も備えているため、学びやすい資料として重宝されるでしょう。
イベント情報と学ぶ機会
さらに、書籍の発売に伴い、豪華なゲストスピーカーを迎えたイベント「『情報の歴史21』を読む」シリーズのアーカイブ動画も配信中です。様々な分野で活躍する著名人が、専門知識を交えながら本書の内容を深く探求しています。視聴することで、より深い理解を得ることができるかもしれません。各回の視聴は3,000円(税別)で可能です。
企業と教育の取り組み
編集工学研究所は、1987年から松岡正剛が提唱した「編集工学」を通じて、知識の探求を続けています。これにより、企業や団体が直面する課題に対して新しい価値を生み出す手法を提供しており、多くの受講生に編集の技術を伝えています。彼らは、さまざまなリソースを通じて知恵を広げ、現代社会の複雑さに挑むための人材を育成しています。
この新しい『情報の歴史21』の増補版は、学生や教養を深めたい方々にとって、歴史の理解を助ける重要な道具となることでしょう。予約は編集工学研究所のウェブサイトや全国の書店で受け付けていますので、お早めにチェックしてみてください。