阿部養庵堂薬品が挑む、150億円賭けた抗老化技術コンペ

株式会社阿部養庵堂薬品が挑む新たな挑戦

日本の株式会社阿部養庵堂薬品（東京都足立区、代表取締役：阿部朋孝）は、世界的な注目を集める不老長寿技術コンペティション「Xプライズヘルススパン」に参加することを発表しました。このコンペティションは、人類の健康寿命を大幅に延ばす技術を競うもので、7年間にわたり行われ、総額1億100万ドル（約150億円）の賞金がかけられています。

NMNを用いたアンチエイジングの未来

阿部養庵堂薬品は、近年、若返り成分として注目を集める「NMN」（ニコチンアミドモノヌクレオチド）のパイオニア企業です。NMNは体内でエネルギー生成や抗老化に重要であるNAD+に変換され、年齢とともに減少するNAD+を増やすことが健康維持のカギとされています。今回、同社はNMNに複数の低分子成分を組み合わせる新たな技術を開発し、老化の進行を止めるだけでなく、逆転させる可能性を探っています。特に、老化によって損傷を受けた細胞を修復し、DNAの損傷を軽減できる効果が期待されています。現在もその実証実験が進行中です。

「Xプライズヘルススパン」の意義

「Xプライズヘルススパン」は、米国の非営利団体Xプライズ財団が主催し、世界中から革新的なアイデアを集めることを目的としています。このコンペティションでは、参加者に人間を10歳若返らせる技術の実証が求められ、非常に大規模かつ革新的な研究が行われています。過去の成功事例には民間宇宙旅行の実現や環境保護に関する挑戦があり、今回の老化研究もその一環として注目を集めています。

関係者の意見

このプロジェクトに関与する阿部養庵堂薬品の代表取締役社長、阿部朋孝氏は、「私たちの研究は寿命の延伸だけでなく、人生の質を高めることを目指しています。今回のコンペティションは、私たちの技術を世界に証明する機会だと考えています」と述べています。また、慶應義塾大学医学部特任講師の早野元詞氏は、「新しい素材に基づき、老化の特徴を制御することで健康寿命の延伸が期待できるイノベーションが、日本の企業から生まれることを期待しています」とコメントしています。

株式会社阿部養庵堂薬品とは

1731年に創業された株式会社阿部養庵堂薬品は、36年間にわたりヘルスケアカンパニーとしての進化を遂げてきました。科学的根拠に基づいたエイジテックに特化した製品と技術を提供し、世界中の人々の生活の質の向上を目指しています。NMNに関連する製品やスキンケアブランド「YÓANDO」など、多岐にわたる商品を展開しています。

NMN（ニコチンアミドモノヌクレオチド）について

NMNはビタミンB3の誘導体で、体内で重要なNAD+に変換されます。年齢とともにNAD+は減少するため、その維持が健康や活力を保つために重要とされています。NMNの効果については、多くの研究が進められており、抗老化やエネルギー生成の面での重要性が認知されています。

このように、阿部養庵堂薬品の取り組みは、未来の抗老化技術の可能性を切り開くものとして、大きな期待を集めています。