大日本印刷が誇る「市谷の杜」の取り組み
2025年4月7日、東京都新宿区に位置する大日本印刷株式会社(以下、DNP)が、その本社敷地内に設けた緑地「市谷の杜」で、 第33回地球環境大賞の特別賞を受賞しました。表彰式は、明治記念館で秋篠宮皇嗣同妃両殿下が出席する中、行われました。受賞は、DNPが進める「都市における新しい森づくり」が評価された結果で、地域の環境保護への取り組みが光りました。
「市谷の杜」とは何か?
「市谷の杜」は、DNPが新宿区市谷地区において進めている緑化プロジェクトです。このプロジェクトの目指すところは、都市再開発の一環として、地域に根ざした新しい森の創出です。全体の面積は約15,000m²であり、この広大な敷地の約三分の一が草木で覆われています。
DNPは、この緑地を武蔵野の雑木林にインスパイアして設計し、関東地方に自生する地域特有の植物を主体に育てています。落葉広葉樹と常緑樹を組み合わせ、多様性に富んだ自然環境を作り出しています。また、都市緑地としての役割を果たすため、安全性や防災機能も兼ね備えています。
地域とともに育むプロジェクト
「市谷の杜」は、日常的に観察される場所でもあり、DNPの社員が積極的に「気づき記録」を行っています。この取り組みは、緑地の健全な維持管理に役立てられており、地域住民や訪れた人々にとっても憩いの場となっています。町の一部として、散歩や通行に利用されていることから、地域において広く受け入れられています。
DNPの持続可能な未来への取り組み
DNPは、環境保護を企業の行動規範に掲げるとともに、地球環境に配慮した経営が重要であると位置付けています。2020年には「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定し、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現を目指して、具体的な施策を推進しています。2023年度には全ての環境指標が目標を達成し、特に温室効果ガス排出量の削減目標を前倒しで達成する見通しです。
メディアでの紹介と今後の展望
「市谷の杜」の取り組みは、2025年6月14日にはフジテレビ系列で放送される「地球環境大賞2025」特別番組で紹介される予定です。また、特設サイトでは2025年6月30日から紹介動画が公開される見込みです。これにより、さらなる認知度の向上が期待されます。
地球環境大賞について
地球環境大賞は、1992年にスタートしたもので、地球環境と共生する企業や自治体の取り組みを表彰する制度です。DNPはこれまでに大臣賞や最上位の大賞など、数多くの賞を受賞しており、今回は全国での5回目の受賞を果たしました。DNPの継続的な努力が結果として表れていることに、多くの地域が注目しています。
まとめ
DNPの「市谷の杜」が地球環境大賞の特別賞を受賞したことは、企業の環境保護に対する姿勢と具体的な取り組みが評価された証です。DNPはこれからも環境負荷の低減に向けた活動を進めていくことで、地域社会と共に成長し、持続可能な未来を築いていくことでしょう。