京都での父親支援フォーラム報告
祝福すべきことに、2025年3月8日、京都市にて「父親支援と男性育休」に関するフォーラムが盛況のうちに開催されました。このイベントは、株式会社With Midwifeが主催し、育児支援の重要性を広めるために、専門家や企業関係者が一堂に会し、有益な情報と意見を交換しました。
フォーラムの目的と背景
近年、育児・介護休業法の改正が進み、企業にも男性の育児参加を推奨することが求められています。このような背景の中で、参加者らは本質的な支援策を提示し、企業や個人がどのように具体的な一歩を踏み出すかを考えるためのヒントを得ることを目的としました。
イベントの流れ
フォーラムは大きく二部構成で行われ、第一部では男性育児支援の有識者によるセッションが行われました。ここでは、国立成育医療研究センターの竹原健二部長や、甲南大学の中里英樹教授、Daddy Support協会の平野翔大代表理事などが登壇しました。彼らは「はたらく父親の現状」「育休の目的」「必要とされる支援内容」について議論し、父親支援に関するさまざまな視点を提示しました。
登壇者の発表内容
1.
竹原健二氏は、医療と育児中の父親のケアの重要性について語り、心と体の健康が育児に与える影響を強調しました。
2.
中里英樹氏は、父親の育児参加が家庭と社会に与えるプラスの効果について言及し、コミュニティ全体で支える必要性を訴えました。
3.
平野翔大氏は、医学的知見をもとに、育児支援におけるボトルネックを考察し、具体的な改善策について提案しました。
4.
村上寛氏は、教育や心理的支援の重要性について触れ、父親として育児に関わるための心構えを話しました。
第二部の実践共有
第二部では、企業の男性育休担当者や実際に育休を取得した男性たちが登壇し、企業における具体的な取り組みを共有しました。パナソニックや京都信用金庫、ウエダ本社からの代表が、それぞれの成功事例や課題について率直に意見交換しました。それにより、参加者は生の声を聞くことで、育児支援に関する新たな考え方や実践方法を学ぶ貴重な機会を得られました。
参加者の声
参加者からは、「男性の育児参画についての専門的意見を聞けて貴重な体験だった」「育休取得者の実体験に深く感銘を受けた」といった感想があり、「もっと話を聞きたかった」という意見や次回開催への期待の声も多く寄せられました。イベントはニュースでも報道され、社会全体が育児支援に関心を持っている状況が伺えました。
アーカイブ動画の公開
With Midwifeは、フォーラムの内容をより多くの人々に届けるため、当日のアーカイブ動画を公開しました。視聴希望者は特設ページから申し込みが可能で、視聴期限は2025年9月8日まで設けられています。
無料相談会とe-Learningキャンペーン
さらに、With Midwifeは人事・労務担当者向けに、ウェルネスプランナーによる無料オンライン相談会や、育児と仕事の両立に関するe-Learningの提供も実施中です。新たな育児支援制度を導入したい企業にとって、重要なサポートとなります。
おわりに
父親支援はますます重要になっている現代社会において、企業も個人も協力し合い、支援策を強化していくことが求められています。このフォーラムをきっかけに、多くの父親が自ら育児に積極的に関与できる環境が整うことを期待しています。