ごみ収集のDX実現
2025-07-24 22:36:27

北海道苫小牧のごみ収集業務におけるDXの実現とその効果

ごみ収集業務におけるDXの成功モデル



北海道苫小牧市の山本浄化興業が、エゾウィン株式会社の動態管理DX「レポサク」を導入し、廃棄物収集業務の業務改善を進めた実証事業が注目されています。この取り組みでは、収集車両の走行データをリアルタイムに記録することで、従来の属人化したタスクをデジタル化し、業務の効率化とスタッフ間のコミュニケーション向上を実現しました。

実証事業の背景



gini 2024年度に採択された「Local Innovation Challenge HOKKAIDO(LICH)」において、道内企業が直面する問題を解決するために始まりました。このプログラムはスタートアップ企業と地域企業の技術やアイデアを結びつけ、実証実験を通じて課題解決を図るものです。

本実証事業では、山本浄化興業が抱えるリアルな課題、すなわち「収集ルートの属人化」や「社内教育の難しさ」、コミュニケーションの負担を取り上げ、データを基にした改善策を模索しました。

実証内容とそれに伴う効果



「レポサク」の導入



エゾウィンの「レポサク」は、農業分野での豊富な実績を元に開発された動態管理システムです。今回の実証では、収集車両に高精度GPSロガーを搭載し、1秒単位で走行データを自動的に収集しました。これにより、スタッフは新たな負担を感じることなく日々の業務を行うことが可能になりました。

DXの実感



実証事業を通じて、多くの社員が「DXを体感できた」と話しています。ベテランが持っていた実践的な知識がデータとして可視化され、新人教育に活用できる「デジタルの教科書」となりました。これにより、新入社員の業務習得が加速し、スタッフ間のコミュニケーションも改善されました。

データを共有することで生まれる改善活動



実証後も「レポサク」を利用することが決定され、実際の走行データを見ながら定期的にミーティングを行うようになりました。これにより、全社員が同じ情報を基に討論し、さまざまな視点からのアイデアを出し合っています。すなわち、データは経営の共通言語となり、業務改善に向けたモチベーションを高めています。

社員の心のゆとりをもたらす効果



管理者からの進捗確認の電話が減り、作業員は余計なプレッシャーを感じることが少なくなりました。「今どの段階なのかが見える」ことが、作業員の自信を生み出し、効率も改善されています。また、動態管理システムは、従業員を守る役割を果たしています。

従業員を守るデータの重要性



実証期間中、地元住民から特定の場所の通過について問い合わせがありましたが、「レポサク」が記録したデータによって、従業員の真摯な対応を証明することができました。こうしたデジタルの証拠は、感情に左右されがちな状況においても、公正な判断を可能にします。

経営陣からの評価



山本浄化興業の代表取締役、山本 紘之氏は、データを活用することの重要性を強調し、社内のコミュニケーションが豊かになったことを喜んでいます。彼は、デジタルツールの利用が業務効率の向上と精神的なストレスの軽減に寄与することを確認しています。

未来に向けて



エゾウィンは今後、この成功事例を模範にし、全国の廃棄物収集運搬事業者が抱える課題解決へと力を注いでいく考えです。今後も「レポサク」を通じて、業界全体のDX推進を目指し続けます。これにより、より良い作業環境と円滑な業務運営の実現を図ります。


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会社情報

会社名
エゾウィン株式会社
住所
北海道標津郡標津町字川北63-7
電話番号
0153-85-2800

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