日本調剤、全国初となる「調剤業務の一部委託」事業を開始へ
全国47都道府県で調剤薬局を展開する日本調剤株式会社は、大阪市内で「調剤業務の一部外部委託」事業を開始することを発表しました。これは、厚生労働省が提唱する「患者のための薬局ビジョン」に基づき、薬剤師が対人業務に集中できるよう、対物業務の効率化を図る取り組みです。
日本調剤は、薬局DX推進コンソーシアムの会員として、この事業を共同で推進してきました。今回の大阪市での実証実験は、全国初の取り組みとなります。
実証実験の内容
今回の実証実験では、日本調剤のはなてん薬局(大阪市鶴見区)の調剤業務の一部(一包化
1に限る)を、日本調剤 喜連東薬局(大阪市平野区)が受託します。一包化とは、複数の薬を1つの袋にまとめて患者への服薬ミスを防ぐためのものです。
期待される効果
調剤業務の一部を委託することで、薬剤師は服薬指導や患者のフォロー、医師へのフィードバック、在宅医療や地域包括ケアなど、より対人業務に集中することができます。これにより、薬剤師が専門性を高めるための時間を確保でき、患者への質の高い医療サービス提供につながると期待されています。
薬局業界のDX化を促進
日本調剤は、今回の取り組みを通して、薬局業界のDX化を促進し、患者への医療サービスの質向上を目指しています。今後も、新たな取り組みを積極的に推進していくとのことです。
1 一包化: 飲み間違いや飲み忘れ防止のため、複数のお薬を一つの袋にまとめること
参考情報