看護学生が選ぶ!就職希望病院調査結果の注目ポイント
看護学生の皆さん、就職活動が近づいてきていることと思います。2026年卒から2029年卒の看護学生を対象に、『就職希望病院調査~就職したい病院はどこだ?!~』が行われました。この調査は全国6つの都道府県で病院合同の就職説明会に参加した看護学生904名による投票形式で実施されました。今回はその結果を詳しくお伝えします。
調査の概要
調査は2025年4月26日から8月23日までの間に、宇都宮、東京、横浜、郡山、茨城、群馬の各会場で行われました。看護学生たちは各自、志望する病院を1位から3位まで選ぶ形式で投票。
有効回答数は904名、投票数は合計で3,219票に達しました。この結果を基に、各地域ごとの総合順位や評価に関するデータを解析しました。
各会場の注目結果
1. 宇都宮会場
宇都宮の総合トップに輝いたのは自治医科大学附属病院でした。看護学生たちは「やりたい診療領域がある」という理由を掲げており、これが選ばれた大きな要因とされています。また、獨協医科大学病院は総合3位を獲得しており、この病院も同様の評価を受けています。地元の民間病院も「雰囲気が良い」との理由から多く票を集めました。
2. 東京会場
東京会場での人気病院のトップには虎の門病院が選ばれ、教育制度の魅力が高く評価されています。2位には順天堂大学医学部附属順天堂病院、3位は昭和医科大学附属病院。大学病院が強い印象を与えています。
「雰囲気が良い」の部門では、タムスグループが首位に立ち、医療・介護・福祉サービスにおける評価が高いことが窺えます。
3. 横浜会場
民間の新百合ヶ丘総合病院が、2位から4位の公立病院を抑えたトップに選出されました。神奈川県立こども医療センターは「やりたい診療領域がある」という理由で首位、総合でも2位に入っています。教育制度や雰囲気の良さを評価する票も多く見受けられました。
4. 郡山会場
郡山会場では総合南東北病院が1位を獲得、地域医療の充実度や専門分野での評価が高い印象を持たれています。竹田綜合病院と南東北福島病院が続く結果となりました。
5. 茨城会場
筑波大学附属病院が総合トップになり、教育制度の魅力でもランクイン。つくばメディカルセンター病院は雰囲気の良さで評価されています。
6. 群馬会場
前橋赤十字病院が群馬会場でトップランクを獲得。群馬県立病院が続き、特に地元志向が強い傾向が見受けられました。
結論
この調査は、看護学生たちがどのような病院を望んでいるのか、どんな要素を重視しているのかが浮き彫りになりました。現役の学生の声を直接反映したこのデータは、病院側にとっても今後の採用戦略や教育方針に影響を与える可能性があります。看護学生たちにとっても、志望病院選びの一助となることでしょう。病院の魅力を注視しながら、素晴らしい職場への一歩を踏み出してほしいと思います。