画期的な「AMAneo BTi」の登場
わたしたちの生活は、スマートフォンやタブレットによって大きく変貌していますが、その一方で、タッチスクリーン操作が難しい人たちへの配慮も必要です。特に重度の肢体不自由を抱える方々にとって、iPadやiPhoneの操作は大きな課題でした。そんな中、CSS MicroSystems GmbH(ドイツ)が開発した「AMAneo BTi」が登場し、この長年の願いを実現しました。
この製品は、アシスティブマウスという特別なマウスを使って、iPadとiPhoneの操作を可能にする世界初のBluetoothインターフェースです。
アクセシビリティの向上
「AMAneo BTi」は、四肢麻痺やALS、多系統萎縮症、脳性麻痺などに悩む方が快適にデバイスを操作できる手段として開発されました。この新しいデバイスは、指先や顎、舌の軽い動きでも反応するため、操作性が飛躍的に向上します。
テクノツール株式会社が2023年6月4日に日本で発売したこの製品は、様々なタイプのアシスティブマウスやエルゴノミックマウスと互換性があります。具体的には、装着型ワイヤレスマウス「Zono」や、軽い力で動かすことができる「ジョイスティックマウス」などが挙げられます。
多機能な操作性
「AMAneo BTi」は、マウスの左ボタンを使ってタップやスワイプ、右ボタンでAssistiveTouchメニューを開くことができるため、アプリの終了やボリュームコントロールなど多彩な操作が可能です。また、Φ3.5mmジャックを通じて、外付けスイッチを2つ接続することで、マウスボタンの代わりに使用することができます。
3つの補助機能
この製品は、アクセシビリティユーザーのために、以下の3つの補助機能を搭載しています。
1.
震え補正: 震えのある方に対する操作補助。
2.
保持時間: ボタンを押し続けることが難しい場合の補助。
3.
オートクリック: 入力が苦手な方のためのクリック補助。
すべての機能は10段階で補助レベルを調整でき、個々のニーズに応じたカスタマイズが可能です。
高い互換性と対応機種
「AMAneo BTi」は、MFi認証を取得しており、iPhone 5s以上、iPad 4以上、iPad miniに公式に対応しています。Bluetoothで接続すれば、ポインターが表示され、使用が可能となります。また、ユーザーはAssistiveTouchメニューを利用して、シンプルかつ効率的に操作することができます。
福祉制度の助成制度
購入時には、日常生活用具の給付が受けられる場合があります。給付の条件や手続きに関しては、住んでいる市区町村への問い合わせが必要です。この制度を利用することでより多くの方が「AMAneo BTi」を手にし、スマートデバイスを利用できるようになることを期待しています。
まとめ
「AMAneo BTi」は、テクノツール株式会社が提供する画期的なソリューションであり、多くのアクセシビリティユーザーに新たな操作の自由をもたらします。今後、テクノツールのオフィシャルページやSNSを通じて、最新の製品情報や展示情報が確認できるため、ぜひチェックしてみてください。
AMAneo BTi 商品ページ
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