インフルエンサーとしての科学伝達
2025年1月25日、QuizKnockの須貝駿貴氏が北海道大学学術交流会館で行った講義は、多くの学びと気づきを提供しました。この講義は、北海道大学の「科学技術コミュニケーター養成プログラム」の一環として実施され、科学の面白さを一般市民に伝える役割を担うサイエンスコミュニケーターとしての重要性について掘り下げました。
須貝氏は、約30名の受講生に対して、サイエンスコミュニケーターがどのようにインフルエンサーとなって科学を発信できるかについてお話ししました。彼は、科学の魅力をより多くの人々に伝えるためには、サイエンスコミュニケーター自身が「推し」となることが大切であると述べました。そのためには、受け手の興味や文脈に応じたコンテンツ制作が不可欠です。
科学の面白さを広めるための戦略
講義の中で須貝氏は、特に「サイエンスイベントや実験動画などを楽しむ時に、人々は自分の余暇の時間を使っている」と指摘しました。限られた余暇を争うため、他のエンターテインメントと競争する必要があるのです。彼はこの点を強調し、集客や認知度向上の難しさについても触れました。
また、実際に彼がYouTubeやTikTokで発信してきたコンテンツの成功事例や失敗例を交えながら、サイエンスコミュニケーターとして活動する上で重要なことを語りました。「私たちは、その人の生活の中でどれだけ科学を必要と感じてもらえるかにかかっている」と語り、受け手に合った情報の提供が必要であるとしました。
活動を通じた学びの共有
須貝氏は、今後も様々なイベントやワークショップを通じて科学を発信していくことを約束しました。彼の活動は、単に情報を伝えるだけでなく、受け取る側が興味を持ち、参加したくなるような体験を提供することです。これにより、科学コミュニケーションのあり方を見直す一助となるでしょう。
須貝駿貴のプロフィール
須貝駿貴氏は1991年に京都府舞鶴市に生まれ、東京大学大学院を修了した後、QuizKnockに加入しました。彼は科学とエンターテインメントを融合させた活動で顕著な成果を上げ、多くの受講生に影響を与えています。受賞歴も豊富で、学生時代の「一高賞」や「学生優秀発表賞」などがその証です。
QuizKnockとは
QuizKnockは、東大出身のクイズ王・伊沢拓司氏が中心となり運営する、楽しみながら学ぶことを目指したメディアです。YouTubeのチャンネル登録者は245万人を超え、活発な情報発信を行っています。
株式会社batonについて
株式会社batonは、遊びと学びをつなぐサービスの提供を通じ、「遊ぶように学ぶ世界」を実現することを目指しています。エンターテインメント性と教育の融合し、自身の可能性を広げるきっかけを提供しています。
今後も須貝氏がどのようにサイエンスコミュニケーションを進化させていくか、期待が寄せられています。