新しい避難誘導資格
2022-04-14 17:46:20

日本防災教育振興中央会が新たに設けた避難誘導資格の意義と今後の展望について

日本防災教育振興中央会が新設した避難誘導資格



一般社団法人日本防災教育振興中央会は、災害発生時に迅速かつ適切に行動できるリーダーを育成するため、緊急時避難誘導責任者(誘導員)資格を新たに設けました。この資格は、これからの防災教育において、重要な役割を果たすことが期待されています。

資格設立の背景



近年、我が国の多くの専門家たちは、首都直下地震や南海トラフ巨大地震が高確率で発生する可能性があると警鐘を鳴らしています。それにもかかわらず、国民の中には危機感が薄く「公助」が助けてくれるとの意識が根強く残っているのが現状です。しかし、過去の阪神淡路大震災のデータに見られるように、緊急事態においては「自助」や「共助」の重要性が非常に高まることが明らかです。これらの教訓を踏まえ、日本防災教育振興中央会は、リーダーシップを持った避難誘導員の育成に取り組むことを決定しました。

緊急時避難誘導責任者(誘導員)とは



この資格を持つ人は、災害時における危機的状況下で、安全に人々を導くための専門家として認定されます。具体的には、緊急事態においてどのように冷静さを保ち、周囲の人々をいかに導いていくかが求められます。平時においても、避難経路の策定や講習を通じて地域防災に貢献し、有事の際には避難の迅速な実施や負傷者のチェックなど、多岐にわたる責任を担います。これにより、リーダーシップを持った防災のプロフェッショナルとして、各業界での活躍が期待されています。

資格が求められる背景とその活用の場



昨今の自然災害の激甚化に伴い、教育や運送、商業施設など、あらゆる業界で求められる人材となっています。たとえば、教育業界では教師が生徒を守るための防災知識を持っていることが重要です。また、運送業界では被災時の迅速な対応が業務を円滑に行う上で不可欠とされています。商業施設やイベントの運営においても、集団行動が求められる特性上、事前に準備された訓練が極めて重要です。これらの業界における活躍が期待されるのは、まさにこの新しい資格の持つ大きな意義です。

試験制度と今後の展開



一般受験制度は、2024年6月にオープン予定で、全国200箇所の会場で試験を受けることができます。受験に必要な知識は多岐にわたるため、受験者には早期からの準備が求められます。さらに、LEC東京リーガルマインドでは試験対策講座も提供予定です。

日本防災教育振興中央会の理念



この団体は、地域住民が協力して災害に備えるための地域防災システムを構築することを目指しています。行政との連携を強化し、実効性のある施策を推進していくことが今後の重要な課題です。

結論



日本防災教育振興中央会が新設した緊急時避難誘導責任者資格は、現代社会において非常に必要とされる教育制度です。地域の人々が一丸となって災害に立ち向かうための知識と技術を身につけることは、今後の防災対策において欠かせない要素となるでしょう。

会社情報

会社名
一般社団法人日本防災教育振興中央会
住所
東京都千代田区神田岩本町1番地5山上ビル3階
電話番号
03-5846-9500

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