デジタルインボイス特許取得
2024-07-26 11:17:25

TKCがデジタルインボイス処理の特許を取得し経理業務を革新

TKCが新たに取得した特許の概要


栃木県宇都宮市に本社を置く株式会社TKCは、2023年6月26日に「デジタルインボイスからの詳細な仕訳生成」の特許を取得しました。この特許技術は、受け取ったデジタルインボイスに基づき、部門別業績管理のニーズに合った仕訳を自動生成するというもので、経理業務を大幅に効率化することを目指しています。

デジタルインボイスを用いることで、コンピュータが取引の詳細を正確に読み取れるため、取引の種類や部門を基準にした柔軟な仕訳生成が可能になります。この革新的な技術により、経理担当者は多くの手作業から解放され、作業のスピードと正確性が向上します。特に、経理業務に不慣れなスタッフでも容易に扱える仕組みが整っている点が特徴です。

新技術の詳細と特長


TKCは、2021年9月に「電子インボイスから仕訳データを生成する」特許を取得していますが、その後さらに進化した本技術は、ペポルネットワークを利用したデジタルインボイスにも対応しています。このネットワークを介して送受信することで、異なるプラットフォーム間でもインボイスの取引が円滑に行われる仕組みが確立されています。

ペポルインボイスには、システムが正確にデータを取得し、取引詳細に基づいて仕訳処理を自動的に行う機能があります。特に、インボイス発行や保存にかかるコストの削減なだけでなく、詳細な検証プロセスを通じて、受信するインボイスの正確性も確保されています。これにより、企業は経理事務の効率化に取り組むことができるのです。

特許実施権の無償開放


TKCでは、今回の特許技術に関してその実施権を無償で開放する方針を発表しました。無償開放の目的は、デジタルインボイスの普及を促進し、企業の経理業務をより効率的かつ正確にすることです。ライセンスの無償開放にあたっては、公序良俗を守ることと、TKCのウェブサイトを通じた契約締結が求められます。具体的な手続きについては、今後TKCのホームページで案内される予定です。

ペポルネットワークの利点


ペポルは、国際的な非営利組織「Open Peppol」により管理される規格で、電子文書をネットワーク上で標準化された方法でやり取りするための仕様を提供します。ペポルネットワークに参加する複数の国で利用が進んでおり、企業は同じソフトウェアを導入していない場合でも、取引先とのデジタルインボイスのやり取りが可能です。この仕組みは、利用者に高い柔軟性をもたらすとともに、ビジネスの国際化に応じた経理業務の効率化を支えています。

まとめ


TKCの新技術は、経理業務を効率化する大きな一歩となると考えられます。デジタルインボイスの正確な取り扱いや普及の推進を通じて、企業は経理の負担を軽減し、より戦略的な業務に集中できるようになるでしょう。今後の動向に注目です。


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会社情報

会社名
株式会社TKC
住所
栃木県宇都宮市鶴田町1758番地株式会社TKC
電話番号
028-648-2111

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