鳥取県松葉がに、冬の味覚の王様が初水揚げ
冬の味覚の代名詞とも言える「松葉がに」の漁が2026年11月6日(金)、全国に先駆けて解禁されました。この日は鳥取県内の主要港である鳥取港(賀露港)、網代漁港(岩美町)、境漁港(境港市)において今シーズン初の水揚げと競りが行われ、港は冬の訪れを告げる活気に溢れました。ことしの初日は、沖合底びき網漁船23隻から、水揚げされた松葉がに(オス)や親がに(メス)が揃い、早朝から関係者が水揚げされたカニを選別する姿が見られました。
鳥取港での初競り
午前7時50分から始まった「とっとり松葉がに初競り式」では、特選ブランド「五輝星」の競りが行われました。今年の認定数は県内で12枚、そのうち鳥取港では4枚が出品され、初日の最高落札額は140万円という驚異的な価格でした。昨年の100万円を40万円も上回るこの価格は、県の期待の表れでもあります。
初競りの際、仲買人たちは市場に並んだ松葉がにの前で値を付け、熱気あふれる取引が展開されました。
県内3港に23隻が入港
県内の3つの港に合計23隻の漁船が帰港し、網代漁港には6隻、鳥取港には4隻、境漁港には13隻がそれぞれ入船しました。それぞれの港で認定された「五輝星」は全体で12枚。特に注目の鳥取港では、140万円を記録したほか、網代は13万円、境は12万円の最高落札額がつきました。
特選松葉がに「五輝星」の魅力
「特選とっとり松葉がに 五輝星」は、厳しい5つの基準をクリアした最高品質の松葉がにです。甲幅は13.5cm以上、重さ1.2kg以上、いずれの脚も揃い、鮮やかな色合いと十分な身入りが求められます。このブランドは2015年から続くもので、非常に希少であることでも知られています。過去には、2019年11月7日の初競りで500万円もの高額がついたこともあり、この記録はギネス世界記録に認定されています。今シーズンの漁期は2027年3月20日まで続くため、多くの人に松葉がにの魅力を知ってもらいたいと関係者は意気込んでいます。
ウェルカニキャンペーンの実施
鳥取県では、9月1日から「蟹取県ウェルカニキャンペーン」を開始し、県内の宿泊施設に宿泊した方を対象に、抽選でカニが当たるキャンペーンを実施しています。これは毎月100名に旬のカニが当たるチャンスを提供しており、多くの旅行者にこの冬の味覚を楽しんでもらうことを目的としています。
平井伸治知事のコメント
競り終了後、平井伸治知事が「日本で一番高いカニがここ鳥取から出たのではないか。セカニを取りに行かなければ」とコメント。さらに、地元の方々にも「ぜひ楽しんでほしい」と呼びかけました。加えて、松葉がにの食べ方として、カニすき、焼きがに、さらには刺身といった様々な楽しみ方を提案していました。
鳥取県松葉がにフェアの開催
さらに、11月10日からは東京のホテルニューオータニで「鳥取県松葉がにフェア」が開催されます。漁解禁直後の松葉がにを使用し、中国料理、日本料理、料亭の3店舗で様々なメニューが展開され、首都圏の人々にもこの甘美な味わいを楽しんでもらう機会となります。店では松葉がにを丸ごと盛り合わせた逸品なども提供され、まさに「かに尽くし」が楽しめる環境が整っています。
このように、2026年度の松葉がに漁期は盛況のうちにスタートし、観光やグルメの面でも鳥取・冬季の魅力を全国に発信しています。この冬もまた、松葉がにのシーズンを存分に楽しみたいものです。