キャタレント、滋賀に国内最大級の臨床供給施設を新設し国際展開を加速

キャタレント、滋賀県に国内最大級の臨床供給施設をオープン

キャタレント滋賀株式会社が新たに開設した滋賀工場は、国内最大級の約6,000平方メートルを誇り、国内および国際治験をサポートする重要な拠点となる。具体的には、エンドツーエンドのサービスを提供し、治験薬の供給、パッケージング、ラベリング、保管、配送など多岐にわたる業務を行う。

上質なサービスの提供

この新施設では、英語と日本語での対応が可能なプロジェクト管理を実施。また、保管から配送までの物流を全面的に管理し、コールドチェーン・ハンドリングにも対応している。国内での返品や破棄なども含めた、臨床供給管理の全プロセスが実現されており、クライアントに対して高品質なサービスを提供する。

アジア太平洋地域への拡がり

キャタレント社は、アジア太平洋地域における臨床供給サービスのネットワーク拡大にも強い意気込みを見せている。新拠点の設立により国際空港へのアクセスが便利になり、上海、シンガポールとの連携が進むことで、アジア全体がクライアント企業の臨床試験をバックアップする体制が整った。これにより需要主導型のRapid Supplyや、特別なハンドリングを要するホワイトグローブサービスも提供され、地域に特化したソリューションが強化される。

グローバル展開の成果

今回の新工場設立により、キャタレント社の監査済み治験薬供給施設は世界で58ヶ所に達し、アメリカ、イギリス、ドイツ、シンガポール、日本、中国を含む10か所のcGMP基準を満たした拠点が確立された。この広範なネットワークは、各国の法規制に基づく手続き支援や国際流通の要件にも柔軟に対応しており、キャタレント社の国際的な臨床試験サポートの質を一層向上させる。

新たな挑戦への期待

キャタレント滋賀株式会社は、2020年7月に設立され、2021年10月から本格的に操業を開始する予定。代表取締役は松村忠浩氏、工場長は松丸央也氏が務める。この新しい施設は、臨床試験のデリバリーに関する全てのニーズに大きく応えるものとなり、国内外のバイオテック企業や製薬企業に対して期待以上の結果を提供することが期待されている。