従業員クチコミと業績
2024-08-28 17:04:50

オンライン従業員クチコミが企業業績に与える影響と共同研究の成果

オンライン従業員クチコミが企業業績に与える影響



近年、企業経営において従業員の声を活用する重要性が高まっており、このたびオープンワーク株式会社が早稲田大学との共同研究を通じて、オンライン上の従業員クチコミが企業業績の先行指標になるのか、またその逆であるのかというテーマの研究論文が発表され、Academy of Management(米国経営学会)に採択されました。

研究の背景と目的



オープンワークは、企業の評価スコアや社員のクチコミを提供する転職・就職の情報プラットフォームを運営しています。今回の研究では、特に企業のオンライン上での評価が企業の業績にどのように影響するのかを探り、企業の人事制度に対する投資の意義を明らかにすることを目的としています。

本論文は、「OpenWorkのクチコミが良好な企業は、その後の企業業績が向上する」という仮説に基づいており、2016年から2021年にかけて、一定数のクチコミが投稿された440社を対象にデータを分析しました。

研究結果の概要



その結果、OpenWorkの評価スコアが前年比で1ポイント改善した企業では、翌年のROA(総資産利益率)が約1パーセントポイント向上することが確認されました。このデータは、従業員からのポジティブなフィードバックが企業業績に良い影響をもたらす可能性を示しています。特に、企業の評価が上がることで、従業員の態度も改善され、その結果、業績が向上するというサイクルが形成されることが考えられます。

また、一方で企業業績が向上すると、翌年の総合評価スコアも改善される傾向が観察されました。業績の良い企業は、利益を従業員に還元するため、自然と社員からの評価も高まります。このように、本研究は従業員の良好な態度が企業業績に及ぼす影響と、企業業績が従業員評価に与える逆の影響を両面から示すことができました。

研究者プロフィール



本研究を担ったのは、早稲田大学商学学術院の梁取美夫教授です。彼は人事管理論を専門とし、国家公務員の人事制度に関する業務を経て、アメリカのコーネル大学で博士号を取得しました。研究を通じて、企業の人事制度と企業業績の関係を中心に多くの査読付ジャーナルに論文を発表してきました。

OpenWorkについて



OpenWorkは、実際に働いた経験に基づく声を社員や元社員から収集し、企業の透明性を高めることを目的としたプラットフォームです。媒体に蓄積されたクチコミ数は国内最大規模で、約1,750万件の評価スコアを誇っており、665万人以上のユーザーが利用しています。これにより、企業と求職者のより良いマッチングを促進し、健全な雇用環境の構築に貢献しています。

詳しくはOpenWorkの公式サイトを訪問してください。

会社の概要



オープンワーク株式会社は、東京都渋谷区に本社を構え、転職や就職のためのジョブマーケット・プラットフォームであるOpenWorkの運営を行っています。代表者の大澤陽樹が率いる同社は、従業員の声を重視した企業経営支援に努めています。資本金は1,644百万で、東証グロース市場に上場しています(証券コード:5139)。


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