Writterの新機能PicDNAがもたらす変革
最近、新たに導入された国産SNS「Writter」が画期的な機能「PicDNA」を発表しました。この機能によって、ユーザーはSNSに画像を投稿する際、自動的にその権利記録が保存されるという新しいアプローチが実現しています。これは、クリエイターの作品を守るための大きな一歩です。
SNSで権利記録が生まれる
Writterは、電子透かしを用いて投稿された画像に権利者の情報を紐付けるという手法を採用しました。これにより、ユーザーは画像投稿時に煩わしい手続きなしで、権利記録が行われるようになります。従来の技術では、専用ツールを使用して刻印を行う必要があり、その普及は限定的でしたが、PicDNAはクリエイターの日常に取り込まれることを目指しています。
クリエイターが抱える課題
クリエイターたちは、現在2つの主要な問題に直面しています。1つは、生成AIがクリエイターの同意を得ることなく、彼らの作品を学習データとして利用してしまう問題です。EUのAI法案や米国での著作権訴訟がこの問題を注視しています。
もう1つは、2026年に始まる「未管理著作物裁定制度」です。これは、著作権者が確認できない作品が第三者に利用される可能性を含みます。もし権利者情報が紐付いていなければ、作品の保護が不十分になる恐れがあります。これを補うためにPicDNAは開発されました。
PicDNAの構造
PicDNAは二重の保全機能を持っています。
1.
電子透かし刻印 - 投稿時に選択すると、画像に権利情報が埋め込まれます。これにより、AI学習への不承諾の意志が表明されます。
2.
サーバーへのハッシュ値保管 - 画像が改ざんされていないかを確認できるハッシュ値がサーバーに保管され、タイムスタンプが付与されます。
この設計は、万が一スクリーンショットなどでデータが消失した場合でも、記録ページを通じて保全されます。このことで投稿された事実が補完的に記録される仕組みが実現されています。
現在のAI対策の限界
多くのプラットフォームでは、AI対策に限界があります。robots.txtはその意志を示しますが、実際にAIのアクセスを制御するものではなく、悪意のある行動を完全には防げません。Writterは、「WEBブラウザ版のリリースを見送る」ことをAI対策の一環としており、AIのアクセス制御の難しさを考慮しています。
おわりに
WritterとPicDNAの取り組みは、クリエイターが自身の作品を守る新しい方法として、特に生成AIや著作権制度に対する対策として注目を集めています。SNSの利用を通じて権利記録が残るこの仕組みが広がれば、より多くのクリエイターが安心して作品を発表できる環境が整うことでしょう。