トリニティ・テクノロジーが京葉銀行と提携し高齢者支援を強化
トリニティ・テクノロジー株式会社は、2025年10月24日に京葉銀行との業務提携を締結した。この提携により、同社は京葉銀行のお客様へ独自の高齢者支援サービスである「おひさぽ」を提供することになる。
提携に込めた期待
トリニティ・テクノロジーの代表取締役社長である磨 和寛氏は、提携契約の締結に際し、京葉銀行の企業理念に感銘を受けていると語る。「プラスαの価値を提供し、地域の豊かな未来をともに築く」との理念に共鳴し、高齢者が安心して暮らせるサービスを共に展開していくことに大きな意義を感じている。
高齢化社会の現状
日本では、高齢化と未婚率の上昇により、おひとりの高齢者世帯が増加している。2021年のデータによると、単身または夫婦のみの高齢者世帯は1,500万世帯を突破し、約17.2%にあたる270万世帯が子供のいない高齢者世帯だ。この状況を受け、「おひさぽ」サービスは、認知症による資産凍結の問題を解決するために開発された。
おひさぽのサービス内容
「おひさぽ」では、高齢者を家族のように支える役割を果たすべく、以下の7点セットのサービスを提供する。これは高齢者が安全で安心な生活を送るためのものだ。
1.
見守り:日常的な見守りを行い、必要なサポートを提供。
2.
生活事務支援:日常生活に関する業務の手伝いを行う。
3.
身元保証:高齢者が必要な手続きをする際の身元保証人となる。
4.
財産管理:高齢者の資産を管理し、資産凍結のリスクを減らす。
5.
任意後見:高齢者が事前に指定した後見人としてサポート。
6.
尊厳死宣言書:最期の選択についてのサポートを行う。
7.
死後事務支援:亡くなった後の葬儀や法事等の手配を行う。
これらのサービスにより、高齢者のニーズに応じた柔軟な支援を実現する。
責任ある取り組み
トリニティ・テクノロジーは、超高齢社会への対応を重要課題と位置づけ、地域の金融機関と協力しながら、この問題解決に向けた取り組みを進めると言う。また、同社は今後も高齢者の生活をサポートするための多様なサービスを展開する予定だ。
会社概要
トリニティ・テクノロジー株式会社は2020年に設立され、家族信託コンサルティングや相続手続きのデジタル化など、多様な事業を行っている。所在地は東京都港区新橋で、ホームページも設けている。さまざまなサービスを通じて、社会課題の解決に寄与する姿勢が強調されている。
今後の展開に期待が寄せられる「おひさぽ」。この取り組みが、地域にどのような変化をもたらすのかに注目したい。